
俺から見たバルセロナ対フランクフルト
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ゆーすけ
2025年12月10日 23:39 visibility15
チャンピオンズリーグ・リーグフェイズ6、バルセロナ対フランクフルトです。
バルサはベティス戦から前線をヤマル以外3人変更。レバンドフスキ、ラフィーニャ、フェルミン・ロペスが先発に入りました。
前半
フランクフルトは5-4-1の守備ブロックを形成し、中央を固めます。バルサの縦パスに対して寄せはするものの、ボールを奪いに行くと感じではなく、攻撃をさせないことに重点を置いています。
バルサはいつものハイライン、ハイプレス。敵陣深くで奪うことはできないものの、苦し紛れの縦パスをしっかり潰していきます。
序盤はバルサがボール保持して、徐々に押し込んでいきます。
9分、左サイドでボールを受けたバルデが、中央から左ハーフスペースの裏に抜け出そうとするラフィーニャにスルーパス。ラフィーニャは完全に抜け出しダイレクトクロス。ファーサイドに走りこんだレバンドフスキがスライディングで合わせて押し込みます。
しかし、ラフィーニャがオフサイドでノーゴール。とてもいい連携でした。
13分、バルサは右サイドの高い位置でパスを回して右ハーフスペースのエリック・ガルシアにボールを戻します。エリック・ガルシアは左ハーフスペースのジェラール・マルティンにパス。ジェラール・マルティンはそのまま持ち上がりミドルシュート。ツェッテラーがファインセーブ。
バルサのハーフコートゲームになっていきます。
20分、フランクフルトのカウンター。自陣深い位置左サイドでヤマルからボールを奪ったブラウンがそのままドリブルで持ち上がりバルサのプレスを回避し、左ハーフスペースへ進入してハーフウェーライン手前からロングスルーパス。ジェラール・マルティンが足を伸ばしてカットしようと試みますが届かず。右ハーフスペースから飛び出したクナウフが抜け出し、追走するバルデを避けるように左に流れながらドリブルしてジョアン・ガルシアと1対1になりシュート。ゴール右に流し込みます。
フランクフルトがこの試合最初のチャンスをモノにして先制します。
25分、ヤマルが右サイドでキープしてポケットにスルーパス。アンダーラップしたクンデがマイナスクロス。フェルミン・ロペスが走り込みダイレクトシュートもコッホがブロック。
バルサがボールを保持する時間が長い展開は相変わらずですが、なかなかゴール前には迫れず。フランクフルトはカウンターを仕掛け始めますがシュートまではいけない状態が続きます。
ほぼ互角の展開です。
45分、ツェッテラーが右サイドへフィード。ラスムス・クリステンセンが競り合いからキープして中央に進入し、右アウトサイドスルーパス。右ハーフスペースをクナウフが抜け出し、縦にドリブルしてペナルティエリアに進入しマイナスクロス。2列目から走りこんだスキリがダイレクトシュートも枠の上に外します。リプレイを見るとクバルシがゴール右、ボールにできるだけ寄せたクンデがシュートコースをしっかり切っているのが分かりました。
前半は1-0とフランクフルトがリードして折り返します。
後半
バルサはフェルミン・ロペスに代えてラッシュフォードを投入します。
46分、フランクフルトの波状攻撃。左からブラウンがDFとGKの間にクロスを入れ、クバルシが触り、ボールはゴールへ。ジョアン・ガルシアがはじき出し、オウンゴールは免れます。ただ、ブラウンがクロスを入れる際にファーサイドで堂安がオフサイドでした。
47分、レバンドフスキが左ハーフスペースで楔を受けて左に開いていたペドリにパス。ペドリはポケットにスルーパス。ラッシュフォードが抜け出しマイナスクロス。2列目から走りこんだラフィーニャがDFに寄せられながらダイレクトシュートも大きく枠を外します。
49分、左サイドでラッシュフォードがボールを受けてバルデがオーバーラップ。ラッシュフォードはバルデを囮に使って右足ピンポイントクロス。ファーサイドでクンデがヤマルとラフィーニャの間に走り込みフリーでヘッドを叩き込みます。
バルサが同点に追いつきます。
50分、ロングフィードを前線で収めたフランクフルトは左ハーフスペースのチャイビにパスを回します。チャイビはカットインからミドルシュートを放ちますがバーに嫌われます。
ただ、前線でボールを収めてパスを回した際にクナウフがオフサイドでした。
51分、ヤマルが右ハーフスペースでボールを受けて中に持ち出しミドルシュート。DFが触って枠の左に外れます。
直後の左コーナーキック。ショートで初めてヤマルがふわりとしたクロス。ファーサイドに流れたボールをフランクフルトDF陣はなぜか見入ってしまい、フリーのクンデがヘディングシュート。左サイドネットに流し込みます。
バルサがあっという間に逆転に成功します。
58分、ハーフウェーラインを越えたフランクフルト陣内中央で浮いたボールにラッシュフォードが競りに行き、体に当たったボールがうまくゴール方向に流れます。レバンドフスキがすかさず拾ってゴールに向かってドリブル。デアトゥがレバンドフスキを追走し、追いつきますが、レバンドフスキは左にいたラッシュフォードにパスし、デアトゥは体勢を崩して転倒。ラッシュフォードはシュートを試みますがデアトゥは倒れながらも体でブロック。
61分、中央のペドリが右ハーフスペースのラフィーニャに楔を入れます。ラフィーニャは中に持ち出し、追走するゲッツェとマーカーのスキリを振り切りバイタルエリアに進入し強烈ミドルシュート。ツェッテラーが正面でキャッチ。
68分、フランクフルト陣内でヤマルがプレスバックしてブラウンからボールを奪って右ハーフスペースのフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはトラップから流れるような動きでミドルシュート。枠の左に外れます。
70分、ヤマルがバイタルエリア右ハーフスペースでボールを受けてターンしてDF2人を引き連れてドリブルし、フェラン・トーレスとワン・ツーでペナルティエリアに進入し中央のデ・ヨングにパス。デ・ヨングは後方のフェラン・トーレスにパスし、フェラン・トーレスはダイレクトシュートもツェッテラーが正面でセーブ。
その後はバルサが試合をコントロールして試合終了。
2-1でバルサが逆転勝利を収めました。
気になったプレーヤー
#8ペドリ
ポジショニングが非常にいい。ボールを奪われるとファーストディフェンダーとして現れ、バルサの攻撃の起点にもなる。攻撃をしているときにボールを奪われたらどうするかを予測していないとこのポジショニングは不可能。私はテレビ画面を通して俯瞰してみているから言えるのであって、ピッチレベルでそのプレーをするのは驚嘆に値する。さらにレベルアップしている気がします。
#24エリック・ガルシア
ペドリのポジションを意識して危険なスペースをいち早く埋める。補完関係がとてもいい。
#18ジェラール・マルティン
フランクフルトの縦パスを予測して素早く潰せている。ハイライン&ハイプレスの戦術理解が進んでいる証拠。CBのスタメンの座を確実にものにしたと言っていいプレーを魅せた。
#23クンデ
先制点を奪われたシーンでは最後にDFラインを上げきれなかった部分が悔やまれたが、サイドを突破されてのマイナスクロスだったので致し方がない部分も多分にある。しかし、2ゴールを奪って汚名返上。
#14ラッシュフォード
後半から投入されて同点ゴールを演出。ジョーカーとしての起用が一番活躍できる。
#9レバンドフスキ
後半から後半院に動き始めて攻撃の起点になる。幻の先制点も動きはとてもいいので、好調は維持している。
#11ラフィーニャ
いつも通りプレスの先鋒を務め、フリーランニングでボールを引き出す動きで相手をかく乱する。
#10ヤマル
守備意識が高まってきた。68分のプレスバックはこれまでのヤマルにはあまり見られなかったプレー。ヤマルはラフィーニャをお手本にして成長すると、持ち味の右サイドからの仕掛けに加えて、前からのプレスをかけて、フリーランニングでゴール前に進入してゴールを奪えるすごい選手になりそうです。ぜひとも目指してほしい。
フランクフルト
特になし
総括
バルセロナ
最初に失点してビハインドからのスタート癖は直したいところだが、最近は相手のゴールが見事なので何とも言い難い。失点しても焦って攻め込んだり、打つ手なしの展開になったりしないのは大きな強み。そこからしっかり逆転に持っていけるので大きな修正が必要というわけではなく、微調整で何とかなりそう。一方で心配なのがDFラインの疲労。ジェラール・マルティンがCBに定着したので、左SBのバルデが常時スタメンを強いられること、ジェラール・マルティンもバルサでここまで出場機会が多いのも初めて。クバルシ、クンデも休まずにフル稼働している状態なので、次のオサスナ戦はクリステンセンやカンテラから選手を抜擢してスタメンに据えたい。ただ、トップチームで練習しているカンテラがどれだけいるかは未知数なので、できるかどうかも不明だが主力が怪我をする前に手を打っておきたい。
フランクフルト
先制点を奪ったシーンは良かったが、その後は押し込まれる展開が多かった。ベティスの戦い方でも書いたが、バルサ相手に中途半端な守り方は禁物だったと思う。守備を固めるならもっと徹底したほうがいいし、カウンターの鋭さも必要になる。ただ、直前の試合でライプチヒに6-0で敗戦しているので立て直しに時間が必要だったともいえる。
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- 事務局に通報しました。

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