俺から見たバルセロナ対オサスナ

リーガ・エスパニョーラ第16節、バルセロナ対オサスナです。

 

バルサはフランクフルト戦からフェラン・トーレスとラッシュフォードが先発に復帰しました。

 

前半

オサスナは5-4-1の守備ブロックを敷き、バルサの縦パスに対してボールへ寄せていきます。ただ、ボールを奪いに行くというよりは、それ以上前に行かせない守備という感じです。

 

バルサはボールを回しつつ、攻め手を探っていきます。

 

徐々にオサスナは守備ブロックを下げて、バルサが押し込む展開になっていきます。

 

8分、右ハーフスペース最終ラインに下りたエリック・ガルシアが左サイドから中に走りこむラッシュフォードの動きに合わせてフィード。アルギビデの裏を取ったラッシュフォードは足元にぴたりと止めてそのままペナルティエリアに進入。アルギビデは慌てて追走し、ラッシュフォードに体を当てて倒します。主審の判定はノーファール。リプレイを見るとアルギビデはボールに触っておらず、後方からラッシュフォードを倒しているように見えました。

 

バルサはP.K.獲得できず。

 

14分、右サイドでヤマルがタメてニアへアーリークロス。走りこんだフェラン・トーレスがつま先で合わせますが枠の上に外れます。

 

15分、右サイドの高い位置でアルギビデがロングスロー。ニアでトロがバックヘッドで流し、クバルシとの競り合いを制したブディミルが足元に収めてシュートも蹴り損なってしまい、ジョアン・ガルシアが難なくキャッチ。

 

18分、オサスナのカウンター。自陣左ハーフスペースからアイマールが右ハーフスペースへ縦パス。ビクトル・ムニョスがスルーして右サイドを駆け上がったアルギビデが抜け出します。アルギビデはトラップで前に出してDFとGKの間にクロス。左ハーフスペースに走りこんだブディミルがダイレクトシュートもジョアン・ガルシアが正面でキャッチ。

 

19分、バルサは左ハーフスペースの高い位置でプレスをかけてペドリがボールカット。ペドリはバルデと短いパス交換から切り返しでモンカヨラをかわして中に持ち出しミドルシュート。セルヒオ・エレラが正面でキャッチ。

 

21分、左ハーフスペースでボールを受けたエリック・ガルシアが強烈無回転ミドルシュート。右にブレたボールはわずかに枠の右に外れます。

 

22分、ペドリが右のヤマルにフィード。ヤマルはアンダーラップしたクンデにパスを試みますが目の前のブレトーネスに当ててしまいます。すぐさまこぼれ球を拾ったヤマルはカットインからミドルシュート。コースが甘くセルヒオ・エレラがセーブ。

 

22分、バルサの右コーナーキック。ラフィーニャが1m程度のショートパスでヤマルからパス交換して戻りながらカットイン。DFにシュートコースを切られて左ハーフスペースのラッシュフォードにパス。ラッシュフォードは体勢を崩しながらも中央へフィード。フェラン・トーレスが抜け出してバックヘッドでゴール左に決めます。

 

リプレイではフェラン・トーレスはブディミルが残っていたためオンサイド。しかし、ラフィーニャがヤマルからのリターンパスをもらった時にかかとがオフサイドポジションだったため、ノーゴールとなります。

 

※後で調べて分かったのですが、パスの向きに関係なく、味方がボールを蹴った瞬間にオフサイドポジションにいてボールに関与した場合はオフサイドだそうです。私は今までオフサイドポジションにいても、後ろにパスを出した場合はオフサイドが適用されないと思っていましたがオフサイドだそうです。間違って認識していましたのでとても勉強になりました。試合の中でも稀に見るシーンと言えそうです。

 

28分、オサスナのカウンター。右サイドでボールをもったビクトル・ムニョスがスピードに乗って中央へドリブル。そのままクバルシとジェラール・マルティンの間にボールを出して抜け出そうとしますが、ジェラール・マルティンがファール覚悟で体をぶつけて止めます。ビクトル・ムニョスは転倒しますが主審の判定はノーファール。主審はクバルシがカバーに入ってカットしたと判断したのかもしれませんが、私はジェラール・マルティンが体をぶつけていなければそのまま抜け出す可能性もあったのではないかと思いました。

 

39分、ハーフウェーラインを超えた辺りからヤマルが右ハーフスペースへスルーパス。フェラン・トーレスが走りこんでキープして押し上げてきたヤマルにパス。ヤマルはカットインから縦に持ち出し再び切り返して角度のないところからシュート。振り回されていたカテナが何とかブロック。中央に浮いたボールをフェラン・トーレスがバイシクルシュート。わずかに枠の左に外れます。

 

47分、オサスナを押し込み、左から右ハーフスペースのクンデにボールがわたり、クンデは右のヤマルにパス。ヤマルは右45度くらいからミドルシュート。セルヒオ・エレラがセーブ。

中央にこぼれたボールをラフィーニャがつめようとしますがキックミス。DFがクリアしますが、目の前のトロに当たってゴール前にこぼれます。フェラン・トーレスがつめようとしますがDFが何とかクリア。

 

前半はスコアレスで折り返します。

 

後半

オサスナはトロに代えて、イケル・ムニョスを投入します。

 

後半もバルサが押し込む展開は変わりません。

 

47分、ペナルティエリアの外左ハーフスペースからラッシュフォードのフリーキック。ゴール右上を狙いますがセルヒオ・エレラがファインセーブ。

 

直後のコーナーキックをクリアしたオサスナのロングカウンター。DFが跳ね返したボールを左ハーフスペースでペドリがヘッドで戻そうとしますが、短くなりビクトル・ムニョスがカット。ビクトル・ムニョスはそのまま1人でカウンター。バルデに並走されながらも右ハーフスペースへドリブルで持ち上がってシュート。枠の右に外します。

 

50分、ヤマルが右サイドペナルティエリアの横からカットインを仕掛けてポケットにスルーパス。アンダーラップしたクンデが走り込みマイナスクロス。ファーサイドに走りこんだラッシュフォードがダイレクトシュートもアルギビデがブロック。

 

62分、バルサは右ショートコーナーからニアでクバルシがヘッドも枠の上。

 

69分、バルサのカウンター。自陣左ハーフスペースハーフウェーライン手前でエリック・ガルシアからパスを受けたペドリがドリブルで持ち上がります。前線中央でフェラン・トーレスが左ハーフスペースの裏へ抜けようとし、オサスナのDFラインが下がります。ペドリは中央に広がったバイタルエリアにいたラフィーニャへパス。ラフィーニャは左に持ち出してミドルシュート。ゴール右へ決めます。

 

バルサが待望の先制点を奪います。

 

80分、デ・ヨングがバイタルエリア左ハーフスペースに入ってきたヤマルにパス。ヤマルは足元にぴたりと収めボールを引きます。慌ててエランドとブレトーネスの足が一瞬止まったところでヤマルは中に持ち出して2人を振り切りミドルシュート。セルヒオ・エレラがセーブ。

 

84分、ハーフウェーラインを越えた辺り右サイドからオサスナのフリーキック。ゴール前に高いボールを入れ、落下点に走りこんだブディミルがエリック・ガルシアと交錯して転倒し、キャッチに行ったジョアン・ガルシアと接触。ジョアン・ガルシアはボールを触るもキャッチできず、エランドが拾ってゴールに蹴りこみます。主審はブディミルのファールを取ってノーゴール。リプレイは出ませんでしたが、エリック・ガルシアとの交錯がファールだった可能性もあるので、そこを考慮するとオサスナにP.K.が与えられていたかもしれません。

 

85分、フェラン・トーレスが自陣左ハーフスペースで楔を受けてキープして右のクンデに展開。クンデは右前方のヤマルにボールを預けてアンダーラップ。ヤマルはクンデの動きに合わせてスルーパス。クンデはダイレクトでクロス。中央でカテナがクリアを試みますがキックミス。ファーサイドに流れたボールに走りこんでいたラフィーニャが蹴り込みます。

 

バルサが勝利を決定づける2点目を奪います。

 

試合はそのまま終了。バルサが2-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#14ラッシュフォード

ムラがあるもののこの試合では奪われたボールにすぐさま寄せてカットする場面がみられた。守備意識が高まってきています。

 

#7フェラン・トーレス

狭いスペースの中でも隙を見つけて動き出し勝利に貢献。

 

#11ラフィーニャ

ボールにかかわれず、消えている時間帯が多くあったように見えたがボールが来なかっただけで、忠実にフリーランニングを繰り返す。その結果が先制点であり、2点目につながった。パスが来なくても走り続ける大切さが凝縮した試合だったと思う。

 

#10ヤマル

ボールが入ると2人がかりでカットイン対策をされる。パスを中心に打開を図ったが結構引っかかる場面が多かった。この試合は「仕方がない、こういう日もあるさ」でいいと思う。

 

オサスナ

#21ビクトル・ムニョス

オサスナで唯一カウンターを仕掛けられる選手。前半から全力で走っていたから後半20分交代も仕方がないがいなくなってから、オサスナの攻め手がなくなった。

 

総括

バルセロナ

オサスナの5-4-1で守備を固める戦術に手を焼くが、手詰まりという感じは受けずに焦れずにやっていこうという意思を感じた。先制点を奪うまでは長かったが1試合を通してみると上手く試合をコントロールできていたと思う。次はコパ・デル・レイのラウンド32、グアダラハラ戦。出場機会の少ない選手、カンテラの選手を起用しつつ勝利と主力選手の休息を目指したい。特にDF陣の休息は必要です。

 

オサスナ

5-4-1で守備を固めるところまでは良いが、戦術的に整理されておらず、ボールを取った後もビクトル・ムニョスのスピードと個人技頼み。今後、降格争いに巻き込まれそうな気がします。

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