俺から見たレアル・ソシエダ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第20節、レアル・ソシエダ対バルセロナです。

 

バルサは冬にレンタルで獲得したカンセロがベンチに入りました。

 

前半

0分、左にフィードされたボールをゲデスが収めてタメている間にセルヒオ・ゴメスが外側をオーバーラップ。対峙したクンデがセルヒオ・ゴメスに気を取られた瞬間にゲデスが中に持ち出しクロス。中央に飛び込んだオヤルサバルがヘッドで押し込みます。

 

しかし、オヤルサバルがオフサイドでノーゴール。

 

1分、自陣左サイドでソシエダにプレスを回避するべく、ダニ・オルモが右サイドへフィード。ヤマルがフリーで受けてジョン・マルティンと1対1になり、ドリブルで仕掛けてから中央にラストパス。走りこんだペドリがシュート。レミロがはじき、こぼれ球をペドリがヘッドで押し込もうとしますがタイミングが合わず上に外します。

 

開始から両チームともに決定機を作ります。

 

両チームともにハイプレスと後方からビルドアップをする戦術ですが、新監督を迎えたばかりのソシエダに対し、長年このプレースタイルのバルサのほうに一日の長があります。バルサがソシエダ陣内でハイプレスを仕掛けてボールを奪うシーンが多くみられます。

 

バルサが試合の主導権を握ります。

 

6分、左サイドの高い位置でダニ・オルモが久保からボールをつついて奪い、バルサのショートカウンター。こぼれたボールをフェルミン・ロペスが拾ってバイタルエリアに進入し狙いすましたミドルシュート。枠の左に決まります。

 

しかし、VARで確認が行われ、ダニ・オルモが久保からボールを奪った際に久保の足をわずかに蹴って奪っていたためノーゴールとなります。きわどいプレーでした。

 

13分、バルサは自陣からパスを回してプレスをはがし、ダニ・オルモが中央をドリブルで持ち上がりペナルティエリアの手前からミドルシュート。枠の上に外します。

 

20分、ソシエダを押し込み、デ・ヨングが左ハーフスペースからDFラインの裏に走りこみます。中央のペドリがループパス。デ・ヨングは軽く合わせてゴール左へ流し込みます。しかし、デ・ヨングはオフサイドでした。

 

22分、右でボールを受けたヤマルが中央にスルーパス。左ハーフスペースから中央に走りこんだダニ・オルモがDFに寄せられながらもシュート。枠の上に外します。

 

23分、バルサの速攻。ダニ・オルモが中央をドリブルで持ち上がり、右のヤマルへパス。ヤマルは右足トラップから左足で縦に持ち出してDFをかわして右足シュート。枠の左に外れます。

 

24分、ソシエダのカウンター。右からドリブルで中央に入り込んだ久保が左ハーフスペースへスルーパス。ゲデスがフリーで抜け出しますが足を滑らせて転倒。ゲデスが体勢を立て直す間にクンデが戻り、ゲデスはクンデと1対1になります。ゲデスは中に持ち出してクンデをかわしてシュート。ジョアン・ガルシアがキャッチ。

 

26分、ヤマルが右サイドから強引にドリブル。ポケットにこぼれたボールをクンデが拾うも混戦になり、ボールがクンデの後方にこぼれます。そのボールにヤマルが反応しシュート。スベルディアの股下を抜けて、レミロの横を抜けてゴール。

 

VARで確認が行われノーゴールとなります。混戦の中でリプレイを見てもクンデとDFが同時にボールを触ってボールがこぼれた感じでしたが、ヤマルのかかとがほんのわずか出ていたのでオフサイドという判定でした。

 

私見ですが、クンデはゴール方向にボールを進めたい。一方、DFはゴールから遠ざけたい。こぼれたボールのベクトルはDF側の方向。DFがクリアしようとしたボールがクンデに当たったからオフサイド要件を満たしているかと言えば、クンデの意思は前にボールを蹴ることなので満たしていません。一方、クンデが前に出したボールをDFがブロックしたと解釈する場合は、DFの意図通りブロックが成立するのでオフサイド要件を満たしていません。

 

あくまで私見ですので、私のオフサイドへの解釈が間違っていたら申し訳ありません。しかし、認められるべきゴールだったのではないかと思います。

 

31分、ソシエダの速攻。ゲデスが中央から右サイドへフィード。久保が収めてタメを作り、寄ってきたゲデスにパス。ゲデスはファーサイドにアーリークロス。フリーで走りこんだオヤルサバルがダイレクトボレー。ニアサイドに突き刺します。

 

劣勢だったソシエダが先制します。

 

36分、左サイドの高い位置でパスを回してダニ・オルモが左45度から強烈な無回転ミドルシュート。正面でとらえたレミロでしたがはじくのが精いっぱい。コーナーに逃げます。

 

47分、バルサのショートカウンター。ペドリが右サイドでボールを奪い中央にドリブルして右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルはトラップして角度のないところからシュート。レミロがファインセーブ。

 

49分、バルサの速攻。DFラインまで下がったペドリが中央のデ・ヨングに鋭い楔を入れます。デ・ヨングはバックヒールで流しますが、スベルディアがカット。しかし、ヤマルがそのボールに反応しすぐさま奪い返し、慌ててスベルディアがヤマルを倒します。主審は笛を吹き、バルサがP.K.を獲得したかと思いましたが、ヤマルはデ・ヨングのバックヒールが出た際にオフサイドでした。

 

前半は1-0とソシエダがリードして折り返します。

 

後半

46分、バルサの速攻。右サイドをフェルミン・ロペスが抜け出し、DFとGKの間に鋭いクロス。フェラン・トーレスがファーサイドに走りこみ、スライディングで合わせようしますが届かず。その外側に走りこんだダニ・オルモがシュート。左ポストに嫌われます。スライディングで飛び込んだフェラン・トーレスが気になったのかもしれません。

 

後半もバルサが主導権を握ります。

 

48分、左サイドでパスを受けたバルデがニアへスルーパス。ダニ・オルモが走り込み右足アウトサイドでダイレクトシュート。レミロがわずかに触り、左ポストに嫌われます。

 

51分、ヤマルが右ハーフスペースでドリブルを仕掛けて中央のフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスはトラップから強烈なミドルシュート。虚を突かれたレミロでしたが正面でブロックします。

 

65分、ソシエダを押し込み、右サイドからヤマルがクロス。中央でジョン・マルティンの背後から前に出たレバンドフスキがヘッド。レミロが驚異的な反応を見せて左手でスーパーセーブ。ボールはバーに嫌われます。

 

69分、左サイドからカンセロがドリブルで仕掛けてゴールライン際からクロス。DFが触り、ファーに抜けたボールをヤマルが拾ってファーへクロス。フリーのラッシュフォードがヘッドで押し込みます。

 

バルサがついに同点に追いつきます。

 

70分、バルサのゴールのリプレイが流れている間にソシエダは左サイドの高い位置まで進入。アイヘン・ヌニョスがクロス。ニアでソレールがヘッドで合わせますがジョアン・ガルシアがファインセーブ。左にこぼれたボールをソレールが拾ってファーサイドにクロス。フリーで待ち構えたゲデスがダイレクトボレー。慌ててゴールに戻ったジョアン・ガルシアでしたが届かず、ゴール左に決まります。

 

ソシエダがあっという間に勝ち越します。バルサに少し焦りが見え始めます。

 

73分、ソシエダの速攻。右サイドにフィードされたボールにオドリオソラが走り込みクロス。中央に走りこんだオヤルサバルがダイビングヘッドも枠の左。

 

75分、ソシエダはコーナーキックをはじき返されますが、クリアボールを再び左ハーフスペースへ送ります。ジョアン・ガルシアが飛び出して処理しようとしますが、オヤルサバルがうまく体を入れてキャッチさせず、ボールはバウンド。再びジョアン・ガルシアが抑えにかかりますが、オヤルサバルとスベルディアがうまく体を使ってキャッチさせず。オヤルサバルがボールを収めてスベルディアにパス。スベルディアはループシュート。ゴールにカバーに入っていたクバルシがヘッドで何とかクリアします。

 

84分、左サイドでカンセロが受けて中に持ち出しクロス。右サイドから走りこんだクンデがヘッドもバー直撃。ボールは下に落ちてゴールライン手前でバウンドしレミロがキャッチ。

 

87分、ソレールが足裏スライディングでペドリを倒してVARの確認を経てレッドカードで退場します。

 

92分、バルサの左コーナーキック。ラッシュフォードが蹴ったボールはニアへ。少し前に出ていたオヤルサバルは逆を突かれてゴール方向に戻りますがボールには触らず。ボールは左ポスト直撃ではじかれます。

 

2-1でソシエダが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

レアル・ソシエダ

#1レミロ

文句なしのパフォーマンスでMOMにも選ばれ、勝利に大きく貢献。レミロがいなければ負けていました。

 

#14久保

怪我が心配。たぶん肉離れだと思うので、長期離脱の可能性が高そう。

 

#10オヤルサバル

劣勢の中でもチャンスを待ち続けてしっかりシュート放てるのは流石。先制点は素晴らしかった。

 

バルセロナ

#10ヤマル

ドリブルの切れがすごかった。前半ハーフウェーラインを超えた辺りで3人に囲まれながらもドリブルで引きはがしたシーンは圧巻だった。しかし、ゴールに近いところでそのプレーを魅せてほしい。ゴールに近ければ得点にもつながる。

 

#20ダニ・オルモ

前半のシュートチャンスを枠に飛ばしたかった。シュートを除けばパフォーマンスは良かったと思う。

 

#16フェルミン・ロペス

好調を維持。幻の先制点もいいミドルシュートだった。

 

#2カンセロ

攻撃の連携は良かったが、相変わらず守備は問題あり。ゲデスの勝ち越し点はカンセロが埋めなければいけないスペースだった。

 

#9レバンドフスキ

DFの裏を取る動きは相変わらず秀逸。今日の試合では、レバンドフスキにもっと出場時間をあげても良かった。

 

総括

レアル・ソシエダ

野球監督の野村克也氏の言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがあるが、まさにその通りと言える内容の試合だった。レミロはとてもいいGKですが、これだけファインセーブを連発することは稀だし、ポストに3回、バーに2回救われ、ゴール取り消しが3回(2回は明らかなオフサイド)今日はソシエダの日だったのでしょう。戦術面に目を移すと、ハイプレス&ショートカウンター、後方からのビルドアップをしたいのは見えた。同じ戦術のバルサに後手を踏んでしまっていたが、ハイプレスの強度はあるし、後方からのプレス回避もダイレクトパスを入れてスピード感があってよかった。久保の離脱は痛手だが、チーム状況は大きく好転している。今後勝ち点を伸ばしていけるのではないかと思う。

 

バルセロナ

勝てなかったことは運がなかった部分もあるが、失点シーンはクロスの対応に問題がある。大外の選手に決められるということは、ポジショニングが悪くサイドにあるボールに寄りすぎていること、マーカーの位置を把握していないことが挙げられる。これはDFの選手個々の問題でもあるし、コーチングで解決できる類の問題でもある。ソシエダのクロスも良かったが、それ以上にバルサは反省をする必要がある。一方、ハイプレスからのショートカウンターや後方からのプレス回避は機能していた。得点が奪えなかったのは運もあるので仕方がない。守備の確認をしつつ、チャンピオンズリーグのスラビア・プラハ戦に向けて調整をしたい。

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