
守備の意識 〜指示(声)を出せ!編
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もとみち
2010年03月03日 02:10 visibility110
さて、前回は守備位置をどう決めるのかについて、
つらつらと書かせていただきましたが、今回は次のステップとして
「指示(声)を出せ!」編をお送りします。
一番最初の「概要編」で、守備位置を決めた後は、
「周りの選手への指示を出す」と書きました。
これは「声を出す」ということに置き換えられます。
よく試合中に「声を出せ〜!」なんて声が飛びますが、それを聞いて
「何を声に出せばいいんだ?」と思った人は参考にしてみてください。
まず、声を出すことの目的は何なのか?
それは「意思の統一」と「ピッチャーへの励まし」です。
まず「意思の統一」のために、以下の2つのことを行います。
1.意思疎通
2.状況確認
1.意思疎通
守備位置を決めて動くことによって、自分がケアできる範囲も変わります。
そこで、穴となる所を塞いでもらうためにも周りのポジションの選手に
声を掛けます。
また、中間の打球(三遊間、右中間)については、打球の強弱を推定しつつ、
どちらが行くかを予め決めておきます。
ランナーがいる場合どこでアウトを取りに行くのか、外野手はどこに返球するのか
といったことも声に出して確認し、チーム内の意志を統一していきます。
2.状況確認
ざっと考えられるだけでも、以下のことを声に出して確認することが出来ます。
イニング、アウトカウント、得点差、ランナーの状況、打者の打順、前の打席の結果、
フォースプレー/タッチプレーの確認(特にサードとホーム)、犠牲フライの有無、
注意すべき相手の作戦(盗塁やバントなど) など
他にも細かいところを言えば、風向きや太陽の位置、グラウンドの状態なども
挙げられます。
ワンプレーで全部を言うのは無理なので、場面場面でポイントとなりそうなことを
言っておきます。
野球は一投一打で状況が変わっていくので、ボーンヘッドを防ぐためにも状況確認
は重要です。
そう言う意味では、「何を声に出せばいいのか分からない!」という人は、
ひたすらアウトカウントを叫び続けているだけでも、立派に役割を果たしていると
思います。
もう一つの「ピッチャーへの励まし」についてですが、これはピッチャー経験者なら
誰でも分かると思います。周りが声を出さないと、マウンドの上では人はすぐに孤独に
なれます。「陸の上にも孤島はあったのか!」と錯覚するほどです(笑)
野球で一番大変なのは間違いなくピッチャーです。
後ろで守っている野手は相当楽をさせてもらっているので、黙っているなど言語道断!
ガンガン声を出してピッチャーを盛り立ててください!
いかがでしょうか?
単純に「声を出す」と言っても、突き詰めて考えると意外に重要な作業であることが
分かると思います。
声を出すと、テンションも上がりますし、集中力も増す(と思う)ので、
次の試合からは積極的に声を出してみてください!
- 事務局に通報しました。
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