
目の前の相手に勝てば良し
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七ツマル
2011年08月07日 20:51 visibility60
「ひどい内容で勝つこともあれば、内容が良くてもなかなか勝てないこともある。」
オリヴェイラ監督が、常々コメントしていること。
では、この試合は、どうだったかというと、「内容は良いとは言い切れないが、勝てた試合」と言ったところか?
前の試合同様、結果を見れば3-1での快勝。
だが、前の試合同様、確固たる強さを出しての勝利ではない。
夏場の試合らしく、暑さから運動量が落ち、ダレてしまった。
「2~3mのポジショニングを取ることをみんながサボり始める。そうなるとだんだん相手に流れが行き始めてしまう。前半の終わりの方が後半よりひどかった。声はかけてますけど、一度落ち込んだ意識はなかなか戻せない。2-1になってからまた頑張ろう、となる。」
との岩政のコメントのとおり。
ま、シュートのこぼれ球に詰める太田を離し、失点を許した岩政自身もしっかりプレーしてくれれば。
って感じもするが。。。
そんな感じで、相手に押された場面があっても、きっちり勝ち切れた。
それには、前半のうちに効率よく2点決めて余裕もって試合を運べたのが、大きい。
16分、大迫が粘ってFKゲット。
そのFKを野沢が壁を越えてニアに叩き込んで先制!
24分、フェリペと遠藤の連携で右サイドをえぐり、遠藤の左足アウトの絶妙な折り返しに、走りこんだ大迫が押し込み追加点!
この追加点の場面では、小笠原のボールロストから逆襲をくらいかけた所を、すぐさま奪い返し、逆にカウンターを仕掛ける起点となった中田のプレーが素晴らしかった。
それと、1点差に追いつかれてから約10分後の58分に獲り返した新井場のゴールも良かった!
フェリペが左サイドで粘り、オーバーラップしてきた新井場にパス。
ペナルティエリアに侵入し、巧みなステップでシュートコースを空け、美しい弾道でファーサイドに突き刺す!
このゴールで、相手の意気を消沈させ、勝利に大きく近づくことができた。
で、できれば、ダメ押しの4点目を獲って、相手の気持ちを折り、試合を決められればベストだったんだけど。
畳み掛けてチャンスを創れそうなんだけど、(いつもどおり!?)攻めきれず。。。
暑さでバテて、攻守の切り替えが遅い。
ゆっくりした攻めで、手数をかけすぎ、フィニッシュにまでなかなかいけない。
やっぱりきれいに崩すことにこだわりすぎている気がする。
3点目のシュートのように、相手を抜ききらなくとも、シュート撃ったり、クロスあげたりすれば良いのに。
それは、後半だけでなく、前半から見られたこと。
点は獲れたけど、もっと攻め方を考えないといけないかもしれない。
そもそも、得点は、FK、素早いカウンター、個人の突破から。
積極的な仕掛けとか、シンプルな攻撃が実を結んだモノ。
相手の守備の甘さが見え隠れしただけに、もっと効果的に攻めきりたかった。
特に、ワントップに入った大迫をもっと生かしたかった。
FW事情が苦しい中、勝利に貢献する結果を出した大迫。
「高いレベルのプレーが見られたと思います。」
とオリヴェイラ監督からもお褒めの言葉をもらっていた。
けど、大迫なら、まだまだできると思う。
サイドで起点になるのも良いのだが、ゴール前に入る回数が少ない。
まぁ、これは、チームとして大迫をどう生かすかということにもなるのだが。
チームでパスをまわして崩す意識が強すぎるのか、前線へボールを運ぶのに時間がかかりすぎ、大迫が効果的に攻撃にからめていない気がする。
もっと大迫のポストプレーを生かして、シンプルにせめても良い気がするのだが。
この試合でも、身体を張ったボールキープに強さを見せていたし。。。
と、3点獲って勝ったわりに、内容には満足しきれない。
それは、まだまだ上位に食い込めるような内容ではないから。
自信を持って胸を張れるほどの強さを魅せてはいないから。
夏場の暑く厳しい状況下での試合とは言え、もっともっとできたハズ。
だが、今は勝利という結果を積み重ねていくのが大事。
目の前の相手に勝つだけの力を示していければ良いとも言える。
相手が強くなれば、その分、より力を発揮して、競り勝てば良い。
勝ち運に恵まれなかったときのことを思えば、きっちり勝てることは、実に幸せなこと。
さぁ、次も対戦相手を上回る力を魅せつけよう!
勝利を積み上げていくことで、内容を向上させていこう!
勝者のメンタリティ、そして、確固たる強さを獲り戻すぞ!
仙台にも絶対に勝つ!!!
- 事務局に通報しました。
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