
勝ちにこだわる鹿島らしさ
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七ツマル
2011年10月16日 15:31 visibility55
久々のリーグ戦勝利☆
内容より結果のカップ戦で、勝ち上がったことで、勝負強さが戻ってきたか!?
『今日は、勝ち点3を獲れたことがすべて。内容が良くて勝てないときもあったし、今日はアントラーズらしいゲームだと思う。』
という、中田のコメントがすべてを物語る試合。
苦しい試合の中でも、なんとか勝ち切ることができたのが、大きな成果。
2週間で5試合目。
しかも、うちナビスコ2連戦は、ともに延長120分を戦い抜いた激戦。
その疲労の影響がアリアリと出てしまったのは、仕方ないこと。
名古屋戦で魅せたような、球際激しく運動量豊富にボールを拾って相手を押し込み、チャンスを創るサッカーはできずじまい。
全体的に運動量が落ち、セカンドボールを試合するまでには至らず、磐田のサイド攻撃に押し込まれる。
攻め手は限られ、2トップに当てて、大迫の突破を活かすか、ファウルを得てのセットプレーかぐらい。
だが、2トップと2列目の距離も遠く、連動した攻撃、2次攻撃につなげられない。
7対13と言うシュート数のとおりの試合内容。
それでも、一番得点の匂いを感じさせてくれるセットプレーで先制点!
54分、磐田DFラインとGKの間に送り込んだ野沢の丁寧なFKに、フリーで走り込んだ田代が頭で合わせてネットを揺さぶる値千金の一撃!
ゾーンで守る相手の守備の隙をまんまと突くことに成功。
苦しい試合内容からも、この虎の子の1点を守り切りつつ、あわよくばカウンターで追加点。
と思ったのだが、68分に、山田が青木と曽ヶ端の間に送り込んだいやらしいアーリークロスに、青木をふりほどいて走り込んだ金園が頭で押し込み同点に。
積極果敢な仕掛けで、この試合の数少ない攻撃の武器となっていた大迫が興梠と代わったばかり。
その興梠が持ち上がったカウンターが、シュートまで行けずに相手にわたり、同点に持ち込まれてしまうという非常に嫌な流れ。
それを救ったのが、A契約に移行したばかりの柴崎岳。
カップ戦3連戦全試合にフル出場して、チームに大きく貢献し、日本代表帰りの増田を押しのけて先発出場を果たしたこの試合。
いつもどおり視野の広さ、戦術眼の高さを魅せ、効果的なパスや果敢なプレスでチームに貢献。
コンディション的には厳しい状況だが、球際の競り合いで前田遼一を吹き飛ばすなど、負けん気の強さを魅せて、攻守に奮闘していた。
その勝利への意思が、勝ち点3をもたらす大きなゴールを生み出す。
失点直後の70分。
左に開いてボールを受けると、対面の駒野を前に、ボールをずらしながら、ゴール前へクロスを送り込む。
ゴール前へ走り込んでいた小笠原の手前で山本脩斗に惜しくもカットされたかと思いきや、そのままボールはゴールへ。
非常にラッキーな形で、勝ち越しに成功!
その先の20分以上の時間は、ただただ耐えるのみ。
システムも、興梠、西を両ワイドに配した4-2-3-1で、ひたすら守備に忙殺される。
ゴール前に送り込まれるたびに、緊張感と安堵の繰り返し。
青木、中田の両CB、GK曽ヶ端を中心にした守りで、なんとか弾き返し続ける。
そして、リーグ戦での久々の勝利の笛。
両チームがともに、磐田の方が優勢だと認める試合。
相手の守備のミスを突いた2点を何とか守りきっただけ。
勝つことに固執し、勝利を最優先に考える。
苦しい試合だからこそ、キレイなサッカーでなくとも、泥臭く戦い続ける。
勝ちにこだわる『アントラーズらしいゲーム』で勝てたのだと思う。
次の試合までは、1週間の余裕がある。
コンディションを回復させ、今度は内容も結果も手に入れよう。
カップ戦で獲り戻した勝負強さと、相手を圧倒する内容を兼ね備える。
そういう試合を経て、ナビスコ決勝に乗り込むぞ!
目の前の勝利に全力を尽くしてこそ、次へとつながっていく。
どんな状況でも、絶対に勝つぞ!!!
- 事務局に通報しました。
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