新旧ラテラウ対決

新井場徹が久しぶりにカシマスタジアムのピッチに立った。

鹿島に数多くの勝利とタイトルをもたらしてくれた日本屈指のSB。
そんな偉大な選手を相手に迎えることとなった。

試合前の選手紹介では、拍手混じりのブーイング。
試合中は、愛が溢れる猛烈なブーイング。
攻撃的な高い位置取り、抜け目ないプレーの数々。
相変わらずのプレーぶりが懐かしく、試合を一段と楽しくしてくれた。
そして、試合終了後、鹿島ゴール裏に向かってきてくれたことに応えた新井場コール。
新井場のカッコ良さ、アントラーズファミリーとしての絆を感じられた試合となった。


快くセレッソ大阪の新井場を迎えられたのは、新井場の男前な人柄が愛されていたから。
そして、その新井場の穴を感じさせない活躍を魅せる前野の存在があったから。

この試合が、J1初スタメンとなった前野。
フィジカルの強さを活かした球際厳しいプレッシング。
周りと連携しながらの積極的な攻撃参加。
左足から繰り出される鋭いサイドチェンジ。
試合終了まで衰えることのないスタミナ。
開幕から1カ月にして、鹿島に順応しつつある頼もしき新戦力。
この試合では身体を張ったディフェンス面での貢献が目立ったが、前線でタメの創れる大迫が完全復活すれば、攻撃面での躍動も見られてくるだろう。
数多くの栄光をもたらす鹿島の左SBの歴史に名を連ねる存在になることが期待できる選手。


そんな前野も含めた守備陣が集中を切らさず守り抜いたこともあり、セレッソの攻撃を完封。
この試合では、極端に運動量が落ちることもなく、しっかり相手に寄せていけていた。
どんな所からでも常にゴールを狙ってくる柿谷の存在が非常に怖かったが、曽ヶ端のファインセーブもあり、なんとか無失点に。

攻撃面では、ダヴィの強引な突破、本山を中心としたパスワークでゴールに迫るが、なかなか決定機を迎えられずにいた。
が、58分、ダヴィの猛烈なチェイシングを相手GKがかわし切れず、こぼれ球を遠藤につなぐと、左足の強烈な一振りで先制!
ダヴィのゴールへの貪欲な姿勢で呼び込んだ相手のミスから、待望の1点を奪取!


これがそのまま決勝点となり、1-0の勝利!!!
内容的には、スコアレスドローが妥当だったかもしれないが、勝ちを呼び込めたのは嬉しいこと。
相手のミスを突いた得点を、粘り強いディフェンスで守り抜いた勝利というのは、鹿島らしくもある。
試合全体を通してゲームコントロールできていた時間帯も増えてきたし、勝ち運もついてきた。

セレーゾ監督のJ1通算100勝、チームのJ1通算1,200得点と言うメモリアルも達成!
今季リーグ初先発の前野、本山の活躍、ケガから復帰の大迫の途中出場と、明るい話題も増えてきた。
まだまだ不安材料はあるものの、チームが上向く体制はできつつある。


本物の強さを身につけるまで、しぶとく勝ち点を拾っていこう!
集中力を切らさず、最後まで全力で戦っていくことが大事!!
次の試合も絶対に勝つ!!!

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