勝者の伝統を獲り戻せ!

右サイドでボールを持った野沢が切り返しで相手をかわし、ペナルティエリアに侵入。
余裕を持って狙いすましたシュートは、キレイな弧を描いてファーサイドのネットを揺らす。
63分、野沢の技術が光る鮮やかなシュートで先制!

この試合の鹿島は、浦和のサッカーにうまく対処していた。
昨季は、ギャップをうまく突かれて、守備を完璧に崩され、完敗したペトロビッチの戦術。
しかし、今季はボールの動きに合わせて守備陣形をスライドさせて、スキをつくらせない。
起点となる興梠にはCBが厳しく当たって仕事をさせずにいた。
何回かサイドを突破されるも、中で潰したりして、何とか凌いでいた。
攻撃も、大迫の抜け出し、ダヴィの突破、セットプレーで、チャンスを創り続ける。
相手の対策を全員が集中を切らさずやり続けている守備。
2トップが身体を張って起点となり、しっかりつなぎながらゴールに迫る攻撃。
Jリーグ20thアニバーサリーマッチとなった注目の一戦を狙い通りに進めることができていた。

その中で生まれた野沢のテクニカルな先制点!
サイドは逆だが、07年の逆転優勝へと導いた浦和戦のゴールを彷彿させるビューティフルゴール☆
これで勝利に大きく近づいた!


と思ったのだが、その後が悪かった。
先制直後に与えたCKでニアサイドに飛び込んだ那須に決められ、同点。
リードした後に時間をうまく使ってゲームコントロールしていく。
そんな強い鹿島の勝ちパターンには持ち込めず。

それでも、再びリードを獲り返す力強さを魅せたかったのだが、、、
78分に明らかにオフサイドポジションにいた興梠にヘッドで決められリードを奪われるハメに。
当然選手たちは抗議するも、ゴールを取り消すどころか、小笠原とダヴィがイエローをもらう始末。
これもサッカーといえばそれまでだが、このメモリアルな一戦で余りにも残念な誤審。
しかも、一番決められたくなかった興梠にこんな形でお礼参りされるとは。。。

不本意な形でプランは崩れ、試合は終盤。
これまでいろんな逆境を覆してきた鹿島のスピリットを発揮しようと戦い続ける。
最後まであきらめずにゴールを狙い続けたが、その執念は実らず。
逆に、前掛かりになったところをカウンターで梅崎に押し込まれリードを拡げられてしまう。
そしてそのまま試合終了。


本当に悔しい敗戦。
最多タイトルホルダーとして、アニバーサリーマッチによばれたのに。
鹿島らしい強さを魅せつけられずに敗れてしまった。
したたかな試合運び、逆境に屈しない勝負強さ。
まだホンモノの強さを取り戻せていなかった。

だけど、まだ取り返すチャンスはある。
この悔しさを胸に、勝利の執念を燃やし続ければ良い。
昨季のように内容で劣っている訳ではない。
プレーの精度を上げて、次こそは結果を手にしよう!

目の前の試合の勝利に全力を尽くす!
それがこれまで築き上げてきた、これからも守り続けて行く鹿島の伝統。
勝ちにこだわり続けて、新たな勝者の歴史を築いていこう!

次の試合は絶対に勝つ!!!

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