覚悟不足

2009年 優勝争いのライバル3位ガンバを5-1で撃破!
2008年 後半ロスタイムの岩政のヘッドで磐田に劇的勝利!
2007年 清水に3-0での快勝で10冠達成☆
2006年 磐田相手に野沢のハットトリックで快勝!
2005年 本田主将のPK含む4得点で柏に圧勝!

ここ5年は、気持ちの良い勝利でホーム最終戦を飾っている。
当然、今年も気持ちの入った戦いでの快勝を期待していた。
降格の決まった京都相手に、前半で2-0。
ハーフタイムの時点までは、今年も気持ち良くホームゲームを締めくくれると思っていた。

しかし、待っていたのは違う結末。
天皇杯セレッソ戦を思わせるような不甲斐ない試合内容。
2-1で逃げ切ることはできたけど、同点に追いつかれてもおかしくないような薄氷の勝利。


確かに、伊野波の言うとおり、『この時期は結果がすべて。いくら内容が良くても負けたら意味がない』のだけど。
結果は得たとしても、自分たちで苦しい展開にしてはしょうがない。
『3点目を取れればもっと試合を楽に進めることが出来たと思う。』という興梠のコメントのとおりにいきたかったところなのだが。
ここのところそれができずに苦しんでいるのが今の鹿島の現状。。。

特に『3点目』とコメントしている興梠自身に得点を奪うカタチ、気迫が感じられないのだから。。
とにかく判断が遅い。ボール出てから動いても、良い形ではもらえないよ!?
自分からボールを呼び込むようにしていかないと!
自分の持ち味のスピードをもっと生かせ!
そして、もっと勇気を持ってゴールを狙え!
フリーでボール持ってゴールへの道が開けているのだから、もっと仕掛けていけばいいのに。
本当に、ゴールを奪う気があるのだろうかと疑いたくなるようなパフォーマンスに終始。
2008年に京都相手にゴールを奪って自分の背番号を誇らしげに指し示したあの気概はもうないのだろうか!?
正直、鹿島の13番ではなく、京都の13番のプレーの方が輝いて見えた。
DFの視界から外れてボールを引き出すあのなめらかな動き出しを繰り返す姿からもっともっと学んでほしい。

先制点の場面だって、結果的にはゴールが決まったけど、興梠としては自分でゴールを奪えなかったと反省しても良いぐらい。
左からのクロスをゴール前で受けたのに、シュートを撃ち切れずに戻してしまったのだから。
しかも、それを相手にカットされてチャンスを潰しかけてしまった訳だしね。
チームとして点をとって勝てれば良い訳だけど、FWとして自分が点を獲ってチームを勝たせるという気持ちを持ってほしい!


もちろん、チームとしては、先制点の場面は素晴らしい連携を魅せてくれた。
中田浩二がボールを奪い返して、ダイレクトで右サイドの新井場へ振り、新井場のクロスを野沢が決める。
特に、野沢の後ろから飛び込んできた動き出しと、左足での絶妙なワンタッチは素晴らしかった☆

それまで、決して良い立ち上がりとは言えなかっただけに、これで勢いに乗るかと思った。
実際に、31分にCKからフェリペのゴールで追加点!
CKを獲ったシュートも良かったし、ゴールしたCKの場面も、勢い良く飛び込んだ見事なヘッド☆
初めてセットプレー時に飛び込んでいった試合で結果を出すのは素晴らしい!
これまでも空中戦で勝っていることが多かったし、もっと早くそうしても良かったのでは?
と思うぐらい、得点への気持ちが感じられる良いゴールだった!


これまで得点と言う結果をあまり残せずに苦しんできた助っ人のゴールで2-0として前半終了。
これはチームとして良い雰囲気となって、内容も上向いていく要素だと思う!
それに、この試合では2年目の宮崎が2度目のリーグ先発出場で奮闘していた。
前半、左サイドから良いクロスを魅せていたし、守備でも積極的なプレーで貢献していた。
そんな宮崎を守り立て、力を引き出させるためにも、後半、チームとしてさらに良い内容を魅せるべき。
そもそも、この試合は、ホーム最終戦。気持ち良く勝って締めくくりたい。
決して手放しでほめられるような内容でなかった前半で2-0としたのだから、後半も先手を獲って突き放す!
そのために、気持ちを入れて、内容をさらに上げて戦っていく!

となるべきなのに、後半待っていたのは、さらにペースダウンした嫌な展開。
積極果敢に3点目を奪いにいく訳でも、しっかり守ってカウンターを仕掛ける訳でもない。
動きが緩慢で、ミスが目立ち、前線へボールをなかなか運べない。
2点差付けて安心したかのような危険な内容。
案の定、1点獲られたら、勢いがついた相手の攻撃をなかなか弾き返せない。
曽ヶ端のミス的な形で獲られた1点だけど、そのミスがなくても、いつ点獲られてもおかしくなかった。
というか、同点、逆転もありえたようなピンチが続いたし。
こういうところで決めきれずに降格へと進んでしまった京都だから、逃げ切れたと言って良いかもしれない。


『やるべきことへの意識が薄れてしまっている』(オリヴェイラ監督)
『チームとしてもっともっとやらないといけないこともある。結果が出たのは一つの救い。結果オーライやけど、また次やらなアカン。』(新井場)
結局そういうことなんだよね。
チームとしてやるべきことができていないから、こういう苦しい試合になる。
新井場の言うとおり、結果が出たのは救いではあるけど、次も勝たないと意味がない。

『自分が就任してからやってきたことを、もう一度全員がやるという気持ち、率直に言えば覚悟です。覚悟を持って全員が取り組めるか、それとも取り組めないかによって、意識も変わります。勝ちたい、あるいは覚悟がなければ、集中力が欠如し注意力がない状態になります。選手たちが本気でタイトルを取りたいのか、取りたくないのか、そのスイッチを入れる作業に取り組みたいと思います』
これは、天皇杯に向けての勝つための準備としてオリヴェイラ監督が語ったコメント。
監督は3週間でこの作業をやるといったけど、その前に、来週リーグ最終戦の山形戦が控えている。
ACLの出場権を得るために、一つでも上の順位でリーグを終えるために、勝ちにいく!
1週間でその覚悟を持たないといけない。
それは、選手全員が分かっていることだと思う。

コンディションが厳しいのは分かっている。
リーグ戦は次が最後!
苦しくとも最後は笑顔で終わろう!
死に物狂いで山形を倒すぞ!
そのための覚悟を決めて戦い抜こう!!!

田代、増田、石川に不甲斐ない姿など見せる訳にはいかない!
鹿島の魂を胸に、全力で勝利を奪い獲るぞ!!!

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。