
気持ちはベストなのか!?
-
-
七ツマル
2009年10月12日 01:32 visibility32
『気持ちと心理的な部分が大切になる割合が、初戦は大きく占めていると思います。』
とは、試合後のオリヴェイラ監督のコメント。
まさに、そのとおりだと思うのだが。
それができていなかったために、またしても苦しんでしまったという印象。
ベストメンバーは揃えても、気持ちはベストになっていない!
昨年の国士館戦をもう忘れてしまったのか!?
試合は当然、攻める鹿島、守る高崎の一方的な展開。
高崎は前線からプレスをかけるのではなく、しっかりと守備ブロックを構築して、失点を防ぐ体勢。
攻撃時も素早く攻め切り、失点のリスクを増やさない構え。
鹿島としては、その守備をいかに崩すかというのが、この試合のポイント。
だが、そのポイントを自分たちで難しくしてしまった。
攻撃時に手数をかけ過ぎ、シュートの形、ゴールの形が見えてこない。。。
サイドで、一体どれだけ人数かけて、何本パスを回せば気が済むのか!?
そうしている内に、高崎の守備も戻ってゴール前固めているし。
それでいて、鹿島の攻撃陣はゴール前に全然詰めていない始末。
回して、回して、クロスあげられなくて、相手に寄せられ、DFラインまで戻して、
逆サイド振って、また回して、回して、また戻して、の繰り返しな感じ。
仕掛けるタイミング、シュートのタイミングが遅い!
もっとシンプルに攻められなかったのか!?
慎重というよりも、臆病になっている感じ。
ほかに選択肢がなくなって初めて、勝負に出ているような。。。
俺がチームを勝たせるんだ!って気概が感じられない。
別にきれいに崩す必要はなかったのに。
水曜の川崎戦のように、不格好でも愚直に前へ前へでも良かった。
あの時のような、ゴールへの迫力を出してほしかった!
そう言った意味では、田代を使っても良かった気がするのだが。
結局最後まで使われることもなく。
オリヴェイラ監督は、選手の旬を見極めるのが得意だったはずなのだが!?
あるいは、今の鹿島は旬な状態で、この程度なのか。。。
後半、高崎の選手が疲れてきて、一層鹿島の攻勢が強まる。
鹿島の選手たちも、そろそろ点を獲らないとヤバいと思ったのか、ゴールに近い形が増え出すが、なかなか決まらない。
右サイドからの野沢のシュートは、高崎守備陣に弾きだされる。
ゴール正面でボールを受けたダニーロがシュートを放つが、クロスバーの上。
右サイド青木のクロスから、ファーで待ち構えたダニーロがジャンピングボレーで合わせるが、ゴールを外れる。
セットプレーのダニーロが流したヘッドは、バーを叩き、そのこぼれ球も、押し込むことができず。
野沢のシュート性のクロスに合わせた大迫のヘッドは、オフサイドの上、サイドネットを揺すったのみ。
逆に、ミスからボールを奪われ、ピンチを招く場面も。
曽ヶ端が飛び出して対応するなど、悪夢の失点が頭をよぎるような怖い展開。
0−0の時間が長く続いているだけに、失点すると最悪の展開になってしまう。
しかし、鹿島もなかなか点が奪えず、延長戦、PK戦突入の昨年の悪夢が蘇る。
そんな終盤の、79分。
ようやく鹿島のゴールが決まる!
右サイド抜け出した青木のクロスから、ゴール前でフリーになっていたマルキーニョスが頭で合わせて、待望の先制点☆
シンプルに素早くスピードアップした攻撃から、ゴールが決まった!
やっぱり手数をかける必要はなかったのに。
あるいは、オリヴェイラ監督の言葉を借りるなら、
『ボディブローをひとつずつ与えながら相手のミス、あるいは守備時の集中力が途切れてしまう一瞬』を突いたからこそのゴールということなのか!?
だとしても、そこに至るまでに時間がかかり過ぎたような気がするが。。。
先制後は、ほぼ危なげなく試合を進め、逆にとどめの得点も奪うことなく、1−0の勝利☆
今年も、各地でジャイアントキリングやあわやの試合があったみたいだけど。
鹿島に限らず、日本のチームって、格下蹴散らすの苦手なんだな。。。
その点、ちゃんと勝てて、次へ駒を進めたのは良かった!
去年みたいに、PK戦までもつれるようなこともなかったし。
でも、去年の教訓があるのなら、
川崎戦の手ごたえがあるのなら、
多少強引でも、気持ちでゴールに迫るプレーが観たかった!!!
時間帯の利もあったけど、途中出場の大迫が一番良い形で勝負できていたような気がする。
それからすると、もっとアピールに燃える控え選手を使った方が良かったのでは!?
気持ちの面でベストになりきれてないレギュラー使うより、そっちの方がよっぽどベストでしょ!?
田代に誓志、または竜太、遠藤、當間とかも観てみたかったなぁ〜
もちろん、選手の実際のコンディション、調子を知っているわけではないから、使ったらどうなったかは分からない。
実際を知っている監督がベストを判断するわけだし、チームを信じて応援するしかないけど!
実際、勝利という最低限の結果は残したわけだし。
それにこの勝利は、鹿島としては、久しぶりの90分勝利だしね。
この勝利で、レギュラー組の調子が上向いてくれれば!
一つ一つ結果を積み上げていくしかない!!!
さぁ、3連覇へ気持ちをたぎらせろ!
もう一度気持ちを入れ直して、熱く激しく戦い抜くぞ!!
どんな不格好でもイイ、何が何でも絶対に勝つぞ!!!
【PICK UP PLAYERS】
☆マルキーニョス☆
値千金の決勝ゴール☆ゴール前でフリーになり、青木のクロスを確実にヘッドで決めた!
だが、試合全体を通しては、あまり活躍を魅せられず。サイドに流れても起点になりきれず、ボールを持ち過ぎ、人数をかけた守備に奪われる場面も散見された。ゴールシーンのように、シンプルな展開からゴール前で仕事をする機会を増やしたいところ。
☆青木剛☆
後半途中から右サイドバックに回り、スペースに飛び出してのクロスでマルキーニョスのゴールをアシスト☆ユーティリティ性、運動量、縦へのスピード、正確なキックと、故郷のチームを相手に自らの特長を示したアシストとなった。
ただ、本職のボランチでは、ボールを受けても、左右に散らすのみで、あまり効果的な仕事ができたとは言い難かった。たまには、自分で持ちあがって、ミドルを撃つぐらいの積極性を示してほしかった。
☆パクチュホ☆
久々の出場。J1とは相手が違うとはいえ、サイドを駆け上がるプレーが増え、サイドバックらしさが多少は増したか。周囲との連携で左サイドを崩そうと努力していたが、もっとシンプルに勝負して、クロスを上げても良かったかも。安定感のあるパス回しは良かったが、トラップにバタつきプレーが遅れる場面も。レギュラー奪回へインパクトのあるプレーを示すまでには至らなかった。
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件