週末の先に見えるもの

一体全体、この世の何人ぐらいが、パリーグのクライマックスシリーズ争いに興味を持っているのだろうか?


 


家庭や職場では、私がライオンズファンであることを前提に話が進むので、とてもじゃないが一般化できない。


 


私の職場は飯田橋だけれど、ランチのお店では男性ビジネスマンを中心に野球の話題で盛り上がっている人は多い。


たいていの人が個人的な仕事や人間関係の話をしているので、一般的な話題としてはプロ野球は多い方だろう。


少なくとも政治や芸能人、その他スポーツの話よりは多い気と思う。


 


とはいえ、毎日西武とオリックスの勝敗を気にしている度合いとしては、


私はかなり濃度が濃い方ではないだろうか。


 


今日、オリックスが勝ちました。ゲーム差は1.5。残り試合は西武が4、オリックスが3。


しかも西武戦は今後田中まーくん、摂津、成瀬、ダルビッシュが投げるという。


 


普通に考えれば終戦だけれど、


普通に考えれば優勝できる状態で逃した昨年があるから、


今年は野球の神様にその借りを返してもらえないかな、と思っている。


 


まあ、オリックスファンや関係者からすれば関係のない話で、その借りはソフトバンクから返してもらってくれ、


というところでしょうが。


 


実際、ソフトバンクにあんなに負け越さなければ、CSぐらいはいけただろうし。


細川経由で情報が筒抜けだろうから、来年ぐらいまでは覚悟してますけれどね。


 


昨年優勝できなかったのは、終盤の涌井の背信投球によるところが大きい。


そしてそのままCSでも負け、終戦。


 


今期に入っても涌井のピッチングはエースと呼ぶには物足りないまま、今日まで来てしまいました。


 


涌井は16日のソフトバンク最終戦に先発すると思う。


 


実際の最終戦は18日だけれど、18日は台風の振替日で平日。


 


16日の方がチケットも売れているし、勤め人には今期最後の西武ドームとなる人も多いだろうし、


実質的な最終戦みたいなものでしょう。


例年同様、ライト側の外野席にもライオンズ応援席を設けるということだし。


 


となると思い出すのが、昨年の西武ドーム最終戦です。


球場につめかけたライオンズファンは、チケットを買った段階では優勝報告、


もしくは西武ドーム胴上げを期待していたはず。


それなのに、その時点でなおも天王山が続いていて、結果敗戦。


完全終戦ではなかったけれど、もはや優勝の目がないことはこの日でわかってしまいました。


 


運命を分けた2010年9月23日。その西武ドーム最終戦のマウンドに上がったのが涌井。


対戦相手の楽天の先発は菊池。


若手の育成に切り替えていた楽天に本来なら負けるはずがなかった・・・。


 


涌井にはぜひ、この日の借りを返してほしいと思う。


今年投げ合う相手は摂津。


今期の成績だけを考えれば、分が悪い対戦だけれど、昨年の逆を行けばいいだけだと思えばできるはず。


 


涌井の復活なくして西武の未来はない。


 


仮にBクラスに終わったとしても、それはそれで仕方がない。


ただ、涌井のラスト登板だけは来季に希望を見いだせるピッチングをしてほしい。


 


18日の真の最終戦はダルビッシュと西口さんの先発が予想されている。


 


39歳の背番号13の背中が、今季のライオンズファンにとってのかすかな希望の光だった。


 


ぜひとも西口さんの荷が少しでも軽くなるように、3本柱の面々はバトンをつないで欲しい。


 


ともあれ、一時期は最下位を独走したチームが最後の最後まで真剣勝負をすることができて、


最後までリーグを代表する素晴らしいピッチャーと対戦することができて、非常に光栄に思う。


 


もしこのエースたちに勝利し、Aクラスに入れるのであれば、


ここまでの戦いがどんなにみじめなものであったとしても、ラスト4試合を誇りに思うことができる。


 


未曾有の大震災の影響を強く受けた今期のプロ野球界、そしてライオンズも戦いも本当にもうすぐ終焉を迎える。


 

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