パ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージ開幕！

何を隠そう私は福岡市の出身。

ライオンズファンになったきっかけも「そこに球団があったから」。

でも、今私の故郷には別の球団がある。

その球団がファイナルステージでライオンズと戦うソフトバンクホークスです。

ライオンズが博多にあったころは私も小さかったので、正直なところ、わけがわかっていませんでした。

むしろ、その後の球団不在時代の方が覚えています。

稲尾監督率いるロッテが移転してくる、とかって話が地元紙では大きく取り上げられていました。

大人の世界ではどうかわかりませんが、私にとって、南海が博多に移転するというニュースは晴天の霹靂でした。

そのころの私はバリバリのライオンズファンに成長していたので、そんなもん来られても、ってな感じでした。

まあ、ライオンズの試合を見る機会は増えるかなあ、って。

何より「ああ、これでライオンズが帰ってくることは100%無くなったんだな」って、そっちの方が大きかった。

ダイエー初期の博多上陸時は私に限らず地元全体そんな感じでした。

当時のライオンズは黄金期の最盛期。

世界一のお金持ち・堤義明が率いる常勝軍団のスマートな姿を見ていると

九州の田舎に帰ってくるはずないことは百も承知でした。

私は大学まで博多で過ごしたのですが、就職で東京に。

親は反対していましたが、西武球場に日常的に行けるところに住んでみたかった。

その後ダイエーは初優勝を果たし、強豪チームに仲間入り。

そのあたりからですかね、地元の友人からダイエーに転向する人が増えていると聞いたのは。

正直、ソフトバンクをライバルだとか思ったことはありません。

私の世代のライオンズファンにとってライバルとは唯一近鉄でしょう。

でも昨年の「鷹の祭典」とやらのイベントで

太平洋時代のユニに身を包んだライオンズの選手がアウェイな状況で福岡の地で戦っているのを見ると

複雑な気持ちがしました。

CSファイナルでのYahooドームのライオンズファンは地元の人もいないこともないのでしょうけれど、

東京や埼玉からの遠征組も多いと思います。

私もYahooドームに行きたかったけれど、

仕事が忙しすぎてチケットも買えず、飛行機の予約もできませんでした。

ファイナルステージ第1戦は西武ドームのパブリックビューイングに参加します。

今の私にとって、いやライオンズにとっても、故郷はもはや敵地なのです。