子供に聞かれて一番困る質問
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投手挑戦日記
2017年10月13日 02:47 visibility322
「どうすればおじさんのように速い球が投げられるようになりますか?」
先々週いつものところからの帰り際、小学生高学年くらいの子からキャッチボールの相手を頼まれた時のこと。その子から見れば100キロ超えるくらいのボールでも十分速く見えるらしい。
その質問には過去何度も問いかけられたことがある。その都度いつも悩みながら答えている。
身も蓋もなくリアルに答えれば「無理」ということになる。なるべく効率のいい体の使い方を覚えても、もともとのフィジカルが弱ければ100キロを超すレベルまで行けないことが多い。逆にフィジカルが伴っていても効率のいい体の使い方が出来ないことも、これもまた多い。統計を採ったわけではないが20~50代の男を全員練習させても100キロを超せるのは3割くらいではないだろうか。(確かハンドボール投げの平均が25メートルくらい。軟球に逆算すると7~80キロくらいと読んだ記憶がある)
が、それをそのまま子供に説明するわけにもいかない‥‥‥(苦笑)
で、とりあえずは効率のいい体の使い方を教えてお茶を濁すしかない。すると決まって次の質問が来る。
「そうすれば速くなりますよね?」
またまた苦笑うしかない。真剣なだけに答えに窮してしまう。
自分はそういう時には、その子の求めるものを質問し返して聞き出すことにしている。
Q「なんで速いボールが投げたいの?」
A「三振がいっぱい捕れるから」
Q「なんで三振がとりたいの?」
A「かっこいいから」
Q「なんでそれがカッコいいと思うの?」
A「気持ちよく勝てるから」
Q「負けたくない?」
A「うん!」 (以上簡略にて)
要は速いボールが投げたいのではなくて、他人に負けたくないという事らしい。
それを短絡的に「負けない事=速いボールがあれば」と結び付けて求めていることが多い。
そのあとは、まあ負けない事の方法は他にもいろいろあること(例えば自分の特徴を活かすとか)を説明するのだが、まあ納得はしてないだろうなあ‥‥‥
真摯な問いかけ故に誤魔化す訳にもいかず、いい答えに辿り着けない歯がゆさがいつも残ります。
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