2012ドラフト指名選手の印象２

田村龍弘（光星学院）
捕手・内野手、右投右打
千葉ロッテ３位

主な特徴:ミート感覚が素晴らしい。３年生になってから打撃で体勢を崩されたところを見たことが無いほど。一方で捕手としては細かいミスを連発するなど、急造の観は否めず守備面で課題を残した。



天才的なミート感覚、タイミング感覚を持っている選手です。おそらく、ボールに対する様々なアプローチを何世代もの間に渡って磨いて来たのでしょう。身体操作能力も高く、股関節と背筋が非常に柔らかく使えていて、バランス感覚が素晴らしい。持ち味である、懐の深い打撃術の秘密だと思います。
守備面はおそらく、サードに復帰するものと思われます。捕手としては肩は強かったものの、不慣れな感じが否めず、評価の対象に成っていないと思いますので。

辻東倫（菰野高）
遊撃手・右投左打
読売ジャイアンツ３位

主な特徴:大型内野手。打撃センスが素晴らしい。パワーも有り、案外空振りも少なそう。
一方でショート守備は動きが硬い事もあり、すべての面で課題を残す。おそらく、外野手のイメージで取ったのではないか？



バッティングにしても、守備にしてもあまりしっかり鍛えられていません。あまり良い指導を受けていないように思います。総体的に動きにキレが無い。
そんな状況でも、これだけの打撃センスを持っているという事は、潜在力はそうとうなモノを持っていると思います。
バッティングスタイルを観ても、かなり打撃での遊び心が発達していると思いますので、そこで磨き抜いた感性にも注目です。