2012ドラフト指名選手の印象３

高橋大樹（龍谷大平安）
捕手・外野手、右投右打
広島カープ１位

主な特徴:豪快なフルスイングで注目された選手。50m６秒フラットと足もある。一見粗雑なバッティングに見えるが、逆方向に素直に打ち返すなど技術もある。


背中を叩けるほどのフルスイングと表現する方がいますが、この豪快な振りを観ただけで、高い身体能力を持っている事が分かります。
これだけ振れるというのも、一種の遊び心。とにかく強く、大きく振り抜く事で身体の細部の筋肉を稼働させ、動作のバリエーションを増やしていくという方法論もあると思うんです。さらにバットの加速術を覚えればメジャーリーガーのような豪快な打撃が可能になるのではないでしょうか。


福谷浩司（慶応大）
投手・右投
中日ドラゴンズ１位

主な特徴:身体の芯、馬力を生かした最速155㌔の速球が唸る、本格派。


非常にどっしりとした安定した下半身をしています。股関節も柔らかく使えており、バランスは良い。ただし、踵重心が顔を出す事が有り、抜け球がどうしても目に付いてしまいます。
原因は広過ぎる踏み込み幅ですが、もう少し上下運動があっても良いのではないか。踏み込み幅の問題はもう一押しといったところなので、あまり問題にする事柄では無いと思いますが、時々下半身が伸びきって体重移動が止まってしまう事があります。
なので、上下運動のバネ作用を利用して、マウンドの傾斜をもっと利用する事が出来れば、抜け球が少なくなってくると思うんですが。。