自由になりたくないかい

学生生活も残り少ないけえ、いろんな予定いれんと！！

　と焦っていたら、もう「残り少な」くらいの時期に来てしまいました。

　2月は実家に帰ったり、バイトもあったり、高知にいったりといろいろ予定を立てまくり、スケジュール帳はうまいこと埋まってきました。

　でも、どれだけ予定を入れてもサティスファイ、つまり満足とは、、いえない。

　先日、ある女性とご飯を食べに行ったのです。

　結構いい雰囲気ででして、まあ、年頃の僕もお付き合いなんてのを意識しましてですね。

　まあ、にやにやしながらビール飲んでたんです。


　そしたら、その子が急に改まって、こう言ったのですよ。

　「4月から学校休学して8ヶ月留学することに決めた〜」

と


　いや〜。ありえない（笑）

　その子曰く、オレの自由奔放ながら、妙に計画的な姿を見て、何かでっかいことをやらんといけんと決心したとのこと。

　確かにでっかいね〜。遠いね〜。長いね〜。



　僕はこのなんともいえない気持ちを抱えて友人宅に乗り込みまして、ありえない！を連発したんです。

　そしたら、その友達は尾崎豊の「Scrambling Rock'n'Roll」をオレのために流してくれたのです。

　自由になりたくないかい

　熱くなりたくはないかい

　自由になりたくないかい

　思うように生きたくはないかい

　自由っていったい何だい

　どうすりゃ自由になるかい

　自由っていったい何だい

　君の思うように生きたくはないかい


　尾崎はステージ上で倒れこんで熱唱していました。


　彼女は自由を求めたのです。

　決して僕の元を離れたわけではないのです。

　そして、僕も彼女から離れるわけではないのです。



　スケジュール帳は埋まりました。


　この心の隙間は、毎日現れる「グライシンガーのようなピッチングをする新外国人」の様子を見たり、キャンプがはじまっ初めての休日に無理やりはしゃぐ映像を撮られる新人の姿を見たりして埋めようと思います。