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箱根問題
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すすむ
2008年01月09日 00:49 visibility125
今日も夕刊フジに載っておったと思われるんですけど、箱根駅伝で3校が棄権してしまったことが書かれてました。
毎年優勝校以上に、棄権したシーンが何回も放映されて、その印象の方が強くなったりもするんですよね。
今年のシーンであったのは、残り500メートルで順天堂大の棄権。地面にのたりながらも、前にすすもうとする姿は印象的です。
でもこのシーンをよく見ると、救護に行った監督が手にしているのは市販のミネラルウオーター。ここに限らず、途中の給水も普通の水飲んでました。
一般ランナーでもスポーツドリンク、選手でもオリジナルドリンクを飲む時代に、これはどうかと。大学の伝統で「水しか飲んではいけない!」といったとこなんかもあるみたいで、これにはびっくりしました。
あと、区間の長さも気になります。全国の大学が参加する出雲駅伝の最長区間は13キロ、伊勢路を走る全日本大学駅伝の最長区間は19キロ。箱根駅伝は最短区間でも18キロ、あとは全部20キロ以上の区間です。
これはハーフマラソン並みの距離で、アップダウンの激しい区間やアップダウンを考えると相当の負担です。しかも、正式な給水区間もない。中盤に手渡しで給水されることは認められていますが。
こういった厳しい環境が選手たちの気持ちをさらに高めているとも考えられますが、時代に合っていないシステムも混在しておるんです。
そして、例によってマスコミのあおりがあります。日テレとしたら、箱根の中継は視聴率も取れる、正月特番の目玉やとは思うんですが、近年は人間ドラマに重点を置きすぎのような気もします。
少しドライな言い方をしてしまうと、駅伝はタスキをつないで、ゴールを目指すことが最低目標です。それは選手たちも承知でしょう。しかしながらハウエバー、中継では少しでも足がもつれたり、気になる箇所を触っただけで、「どうしたのでしょうか!!」とあおるのです。
これは、アクシデントを期待しているようにしか思えないんですよね。
社会人が参加するニューイヤー駅伝なんかは、平坦なコースというのもありますが、波乱も少なく、選手がどれだけ速く走るか、ということをしっかり伝えています。こういった姿に、レベルの高いランナーの証明というのを感じるのです。
こういった感じで、いろいろなことを考えさせられた箱根駅伝ですが、僕としては、あくまで関東の大学の試合であって、全国の一位を決めるもんではない、と言う見解を強く持ってます。
2007年度の全国1位は東海大、2008年は箱根だけでは決まりません。
全国レベルの出雲、伊勢をないがしろに考えて、本腰をいれない関東の大学もあります。関東以外の大学をなめたようなことをするのなら、箱根はそれで問題ありです。
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