
育成ドラフト雑感
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bn2islander
2009年10月04日 01:42 visibility103
育成ドラフトに関して、徒然と考えてみる。
育成ドラフトの成功例として挙げられる筆頭の選手は、巨人の山口である。山口は横浜や楽天のプロテストに失格し、巨人のプロテストに合格た。現在の活躍をみると、巨人のフロント、首脳陣は見る目があると評価されるだろうが、これはあくまでも結果論である。つまり、巨人のフロントも見る目がなかったのである。考えてみて欲しい、巨人のフロントやスカウトに見る目があれば、山口を通常ドラフトで指名しているはずではないか。
読売巨人軍の代表である、清武氏が著書で以下のように語っている。
セ・リーグ二連覇を遂げた後、スカウト会議で、その山口について、巨人のスカウトに改めて質問してみた。
「この中で山口がここまで伸びることを予期していた者はいるか? 誰が獲ってきたのだっけなあ」
見回したが誰も手を挙げない。スカウト部長が「そんな質問をされたら、みんな『オレが獲得したんだ』と答えますよ」と黒い顔から白い歯を見せた。
「山口は横浜や楽天のテストも受けておりました。スカウトの名誉のために申し上げますが、彼の素質をわが方も含めだれも見抜けなかったと言うことですよ。
「巨人軍は非情か」 P.234
巨人のスカウトに見る目がなかったと言うのは確かだろう。しかし、それなら巨人はなぜ山口を獲得したのだろうか。スピードガンの球速表示が最高で百三十三キロしか示さなかった投手を、なぜ獲得したのだろうか。
おそらく、巨人の首脳陣には疑問があったのだろう。選手のスカウトシステムが、現状のままでいいのか、磨けば光る様な才能を、見いだせないのではないかという強い問題意識があったのだろう。育成ドラフトを活用することで、既存のスカウトシステムでは引っかからないような選手を積極的に獲得する意図があったのではないかと思う。そして、山口の成功、そして、松本の成功によって巨人の目論見通りになっている。
それでは、今後、巨人は育成ドラフトをどのように活用していくのだろうか。個人的には、育成ドラフトで選手を多く獲得する方向には進まないと思う。育成ドラフトは過渡期の産物だと思うのだ。プロ野球が正しい方向に向かっていくのであれば、育成ドラフトは結果的に無意味なものとなる。
プロ野球の選手枠が撤廃・拡大されれば、育成選手枠で選手を獲得する必要がないわけだし、スカウトの見る目があれば良い選手は何も育成ドラフトではなく、通常のドラフト会議で獲得するべきだと思う。
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