痛みを訴える勇気
-
HiRO
2007年05月19日 01:46 visibility72
戦線離脱した柳瀬の代わりに1軍昇格した藤岡。
今季は開幕以来、真っ直ぐのキレを欠く状態で、2軍調整中だったが、チーム事情による万全ではない状態での1軍昇格だった。
以来、騙し騙し投げていたが、真っ直ぐもお辞儀しとるし、決して良い状態ではなかった。
その不安が一気に表出したのが、このゲーム。
7回、2死をとりながら和田が2点のリードを守りきれず同点。ちょっと配球に疑問もある。さらに佐藤誠が勝ち越しタイムリーを浴び逆転され1点のビハインド。
9回の打線の反撃を期待して9回のマウンドに登った藤岡だったが、2死をとりながらラロッカのHRを含む3長短打を浴び、替わった山村も由田に初HRをを許し、この回6点。
山村にしても安定感のある状態ではなかっただけに、この流れのなかでの登板は厳しかったろう。
長いシーズンだ。
チームにせよ、個々の選手にせよ、常に万全の状態を保つのが理想だが、実際はそうはいかない。だが、チーム事情によって、万全ではなくともプレーせざるを得ないのも、プロである以上、いや、もっと言うなら、プロが興業としてプレーを見せている以上、仕方ない。
と、思っていたが......なんでも、藤岡は股関節を痛めた状態で騙し騙し投げとったとか。
「開幕前から股(こ)関節に痛みがあった。隠し隠しやってきたけど、ダメでした。」
それなら話は違う!
股関節の痛みを隠し無理して投げるなど、プロとしてもってのほか!
股関節は、投げるにせよ、スイングするにせよ、非常に重要な関節。自身の体重を、股関節に乗せきってこそ、その後の鋭い腕のスイング、バットスイングが引き出せる、その土台。
そこを傷めたまま投げれば、上半身に負荷を掛け、肩や肘を傷めることにもなりかねない。悪化させれば選手生命そのものにも影響を及ぼす。
そういうピッチング動作やバッティング動作のメカニズムも、プロになったからには勉強して理解しておいて欲しいもの。理解していたなら、隠して投げることなど決してできないはずだ。
プロの選手の多くは誰でも少々の痛みは抱えている。そんななかプレーをしているのだが、我慢をしてはいけない箇所がある。それはプロとして知っておいて欲しい。
ま、このゲームの敗因は、中継ぎ以上に打線なんやけどね。
15安打で11残塁って......そりゃ負けて当然。この安打数で僅か2得点はヒドい。
ま、愚痴を言ってもしゃーない。長いシーズンにはこういう噛み合わないゲームもある。切り替えてこ。
- favorite0 visibility72
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件