鳥肌もんの極上のエース
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HiRO
2006年06月11日 12:09 visibility196
Giants 0 - 4 Hawks
準完全。鳥肌もんである。
僅か1安打。それも高ーく跳ね上がったピーゴロ。いわゆる人工芝ヒットだ。外野には1度しか打球が飛んでいない。
そして、唯一の出塁を許した脇谷すら牽制で刺してしまい27人斬り。
こういう完全がかかったゲームではヒットを許した途端、ガタガタと崩れるケースが多いんやけど、そこをキッチリ締め、その後も凡打の山を築くあたりが並の投手の精神力とは全く違う。
エースが鬼神のピッチングを魅せれば、4番が先制タイムリーと中押しとなる12号弾。いや、振れとるね。自打球の影響が心配やったけど、好調なスイングはそのまんま。
飛車角金銀落ちの満身創痍のGiantsに余裕の3連勝。
斉藤和巳。遅咲きのエース。
右の斉藤和巳、左の小椋といえば、弱小Hawksの首脳陣期待の星だった。二人に共通するのは、150km/hを超えるその速球と、変化球でストライクが取れないというバランスの悪さ。
2000年、1軍マウンドで5勝を挙げるも、肩を痛めその後2年は満足に活躍できていない。
そんな和己が大ブレークしたのは2003年。20勝を挙げ、日本シリーズではTigers井川との20勝エース対決が注目を浴びたりもした。翌年は、その半分の10勝止まり。そして2005年は肩の故障で出遅れるが、復帰後、破竹の16連勝を記録。
この間、調子の波はあったし、2003年の段階では、20勝したといえども、ここまでの圧倒的存在感を持ち合わせたエースに成長するとは思っていなかった。
1年だけなら上手く活躍できる場合がある。だが、数年にわたって活躍するには、本人のたゆまぬ努力と自覚がものをいう。
悪いが、同じ年に20勝を挙げた者どおし、今の井川と和己を比べれば一目瞭然。
その和己を個々までに成長させたもの。
チームの支柱たらんとする強い意志。折れない心。
ここまでの精神的な支柱としての存在感を発揮したエースなど滅多にはいない。
遅咲き故に200勝などは遠いかもしれぬが、もの凄い投手を目の当たりに観ているのかもしれない。最近、本当にそう感じる。
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