デッドロック

ヒトは時々自らの言葉の重さに身動きが取れなくなる。
見栄っ張りのプレゼン上手な奴に限ってそうなることが多い。

ひらひらと言辞を弄し、その場限りの夢物語で人の心をつかむ。
ただし、そこには同時に果たさなくてはいけない約束がサラ金の利息のように累積していくのだ。

オトナの意味は「責任」であると考える。
プレゼン上手もそれに気付かないわけではない。

こういう手合いの困ったところは、窮地にはさらなる大風呂敷を広げることだ。
失地回復のためにもっともらしいことをいい繕うのだが、少し考えればわかる。

目の前のことができない奴に未来を賭けるのは危険だ。
ロジックの伴わない熱意には注意した方がいい。

現実を直視したとき、プレゼン上手は逃避に走る。
さもなくば己の責任を投げ出してしまう。

こういう手合いのさらに困ったところは、案外懲りないことだ。
今度こそ信頼回復だとばかりに守れない約束を重ねていく。
そんなところが魅力だったりもするが。

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