やっすいなぁ。

楽天がセギノール獲得ってニュースを見て、幾らだろうと思ったら、驚愕の１６００万円（毎日新聞）。びっくりしました。
まぁ一日あけてスポーツ紙等の報道を見ると、２０００万円（或いは２０万ドル）って報道が多数なのでたぶんこっちが実情に近いんだろうと思いますが、それでも安い。
楽天はちょっと少ないですけど、パ・リーグ全体でだいたい９８試合ぐらい消化しているので、残り４６試合分としても１４４試合換算で６〜７０００万ぐらい。
たぶん、出来高がだいぶ付いてはいるんでしょうけど、当たりクジであってさえくれれば、追加で数千万や一億払うのなんて、安いもんです。そういう契約内容でOKしてくれたことで十分に“安い”。

記憶が確かなら、オフシーズンに日ハムが手放したのも、他から手が挙がらなかったのも、「コストパフォーマンスが悪い」って理由だったかと思うのですけど、この値段なら取りたい球団はあったんじゃないのかな。
もちろん、セギノール側がオフシーズンの時点でこの値段で首を縦に振ったかといえば絶対に振らなかったと思いますし、だからこそMLBに復帰したんでしょう。
けど、でも最終的にはこの値段でも折り合いがついたって事から考えれば、ロッキーズから戦力外通告を受けたぐらいの段階で交渉しても低い値段で折り合いがついた可能性もある気がするんですよね。
楽天としては守備位置に制限のあるセギノールの獲得を検討する必要性がでてきたのは山崎・フェルナンデスの成績が落ちてきた５、６月過ぎぐらいからでしょうし、そこから検討し始めれば今ぐらいになってもおかしくはない。
そう、楽天の場合はこのタイミングでの獲得になるのはおかしくはないけど、でも５月ぐらいの時点で、手を伸ばしてみてもいいんじゃなかったのかなって球団もありましたよね、あの時点で。
セギノールの退団情報がちゃんと入っていたか、セギノール側が安い金額でも（それでも十分マイナーに比べれば高い額ですから）折り合いを付けてくるかもしれないと判断できたか、その辺は各球団の編成部としてはアンテナを伸ばしてなければならないところですよね。

逆に言うと、可能性を探して、接触を取ってみて、この値段を提示してみた楽天が交渉上手、獲得上手って事なんですが。
楽天はシビアではあるけど、ケチではないですよね。どぶに捨てるリスクを負わなきゃいけないと判断したら、捨てられる。
現在のチーム状況で、本気で３位目指すならありったけの実弾を手当たり次第に打ち込まなきゃダメですからね、７０人枠あまってるなんてもってのほか。当たるか外れるかはともかく、撃たなきゃ絶対に当たりはしない。
個人的にはもう少し贅沢というか、リスクを取るぐらいがいいとは思うけど、独立採算を目標に掲げるならこれぐらいなのかな。
セギノールが当たりクジになるかどうかは正直微妙ですけれど、日本での実績の全く無い新外国人、それも長距離タイプを獲得する事に比べれば、こっちの方が無難な選択。選びうる中ではベストに近い選択肢だったんじゃないでしょうか。
後はペタジーニかな、韓国で結構な成績を残しているし。OPSで.986は予想以上。どっちかと言えばペタジーニでよかったのかもしれないけど、韓国プロ野球からシーズン途中に補強って可能だったっけか。ウィルソンもなんだか変わった入団経緯だし。

しかし７月までになったら、やっぱり外国人増えたなぁ、まぁ国内に一度首になった選手が続けられる場がないから途中補強の選択肢はそれしかないのは当たり前だけど。
選手会側はどうこういうだろうけど、これは単純にそういう構造の問題だからなぁ。現実的に血を伴わずに（放出無しに）補強をするにはそういう選択するしかないだけに過ぎない。
独立リーグがもうちょっとそういう場にもなればまた変わるんだろうけど、現状では可能性のある選手ほどアマに復帰しちゃうからねえ、そっちに復帰されてしまわれると、アマとの協定の問題で獲得できなくなっちゃう（ドラフト経由しなきゃいけない）はずだからねえ。

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楽天：日本ハム退団のセギノールとグウィンを獲得
楽天は２９日、昨オフに日本ハムを退団したフェルナンド・セギノール内野手（３３）＝右投げ両打ち＝と、米大リーグ・マーリンズ傘下３Ａ所属のマーカス・グウィン投手（３０）＝右投げ右打ち＝の獲得を発表した。
年俸はセギノールが１６００万円、グウィンが２７００万円（金額は推定）で、ともに出来高払いが付く。背番号はセギノールが５、グウィンは４２。セギノールは「自分のバットで１試合でも多く、チームを勝利に導きたい」、グウィンは「プレーオフ進出に貢献し、ファンを喜ばせられるよう頑張りたい」とコメントした。
（毎日新聞）
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楽天が元日本ハムセギノール獲得 　０４年本塁打王　
楽天は２９日、前日本ハムのフェルナンド・セギノール内野手（３３）と元エンゼルスの右腕、マーカス・グウィン投手（３０）の２選手と契約に合意したと発表した。ともに推定２０万ドル（約２１４０万円）で合意。背番号はセギノールが５、グウィンが４２に決まった。
楽天のチーム本塁打４６本（２８日現在）はリーグ最低の数字で、大砲獲得を目指していた。セギノールは０４年の本塁打王（４４本）で両打ちの長距離砲としての実績があり、今季はタイガース傘下３Ａトレドに在籍。日本でのプレーを希望し、楽天の求める条件と合致した。
オリックス、日本ハムに続き日本で３球団目となるセギノールは「ファンをホームランで喜ばせたい」とコメント。野村監督も「ホームラン打者は欲しいし、日本をよく知っている」と期待。ビザなど条件が整い次第、来日する予定だ。
また、マーリンズ傘下の３Ａアルバカーキ所属だったグウィンは、メジャー未勝利ながらマイナーで通算３８セーブ。リリーフでの起用が予定されている。３０日に仙台市内で入団会見を行い、球宴明けにはチームに合流する見込み。

（2008年7月30日06時00分  スポーツ報知）
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