【ニュース】 山口鉄也の契約

  • DIME
    2006年12月01日 07:13 visibility118

巨人の育成枠選手の中での今年一番の掘り出し物だった山口鉄也投手。

育成枠から支配下登録枠への昇格が決定的だったが、結局育成選手として今年の契約は行われたというニュース。不覚にもだいぶ笑わされてしまった。

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大リーグのルーキーリーグから昨年、育成ドラフトで入団した巨人山口は、支配下選手登録に入ることができなかった。今季、イースタン25試合に登板し2勝1敗、防御率1・61と活躍。シーズン中は原監督、尾花投手総合コーチともに昇格を示唆していた。240万円の現状維持で契約更改交渉を終え「気持ちを切り替え、また頑張りたい」と気丈に話していた。 

ニッカンスポーツ

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単純に昇格させるにしてもこのタイミングで行うメリットが全くないだけにすぎないんだけどね。

 

育成選手であっても2軍に限れば背番号以外なんの違いも無く試合に参加できるわけだから、育成選手を支配下に上げるときは「1軍で必要」になったときにはじめて行えばいい。これは来シーズンの6月末時点までいつでも出来るわけだから現時点で行っておく必然性はまったくないわけだ。

むしろ1軍で必要になることが確定していない時期にもかかわらず無闇に支配下選手に格上げしてしまうことは、最低保証年俸があがってしまうことで本来出さなくても済んだかもしれないお金を多く支払ってしまうことにもなりかねない。

球団側としては(育成ドラフトで指名した)育成選手に対して3年間は必要になったときにはじめて昇格させればいいように制度がなっている。その制度を最大限に活用できないのはただただ経営意識の低さを示すことにしかならない。

 

またこれに付け加えてもう1点、今の巨人にはタイムリーな問題としてこのタイミングで支配下選手に格上げしてしまうとFA補強の人的補償に含まれてしまうわけで球団側としてはデメリットにしかならない。

この日記で野球協約におけるFAの部分について抜粋したのでそちらで確認していただければわかるが、プロテクト名簿の前提として「当該FA宣言選手と選手契約した球団が保有する支配下選手のうち」なので支配下選手ではない育成選手は当然含まれない。

まぁ育成から支配下になってすぐの選手を人的補償で指名するとは思えないが、別にやらなくてもいいギャンブルをやる必要は全くないわけで、もしキャンプ頭から支配下登録選手として使うつもりだとしても、現時点では育成選手として契約しておくだろう。

 

いみじくもスポーツ紙の記者様ともあろう方がそんなことすら想像できないとは思えないのでこれはスポーツに関わる仕事をしている人一流のジョークだと気づき思わず鼻で笑ってしまったが、ちょっとマニアックすぎるんじゃないかと思う次第である。

多くの人が理解するのに解説を必要とするようなジョークはジョークとしてはダメですよ。

そのうえそれを「気丈に」なんて形容してそこまでして巨人を悪者にした書き方をして売上げに貢献しろとか言われてるんだろうなぁと哀れみを禁じえない、そりゃマニアックな地雷もしかけたくなるものだよな。

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