9/25の報ステでのドラフト特集。
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DIME
2006年09月27日 02:47 visibility1108
巨人の高校生ドラフトについて時系列的に振り返っていました。
個人的にはあまりに当たり前の内容でしたが、ほぼマニアックな方に属する私の感覚は相当ずれていると思うので
そういう意味ではこういう特集をやるのは意義があると思います、その理由は最後に。
○内容あらすじ
甲子園終了後、高校生ドラフトのためにスカウトが集まり1巡目候補が絞り込まれる。
「ピッチャーなら田中と大嶺の2人だけが特A評価」by山下スカウト部長
「巨人1巡目候補筆頭の田中は斎藤・槙原・桑田のように10年以上ローテを守れる存在」
と高校1年生のときから田中をマークする大森北海道・東北担当スカウトが評価する。
ところが野手を優先して欲しいという巨人のチーム事情、そして9月4日に野手では巨人が唯一特A評価をした堂上が12球団OKと打ち出したことで変化が生まれる。
9月13日、大森スカウトが田中投手に調査書を提出する。
指名選手の決定権を持つ清武球団代表が語る。
「野手が手薄になっている、ここを取らなければならない」
現場からのリクエストも
「内野手にスーパーヒーローを作りたい」by原監督
9月20日、長谷川関東・甲信越担当スカウトが愛工大名電を訪問して探りを入れる。
指名しても拒否されない手ごたえをここでつかむ。これで巨人は堂上指名に動く。
「これから先の話は情報戦」by清武球団代表
9月23日、巨人のはずれ1位候補として2名の左腕がスポーツ紙に出るが
実際は外れ1位候補としてこの時点で坂本をリストアップしていた。
この時点でロッテの1巡目候補だけ確認できず、万が一坂本を先に指名されると困る。
そのために情報管制を敷き、左腕獲得情報を流していた。
最終的に堂上は獲得できなかったものの他球団に指名されることなく順当に坂本を指名できた。
「堂上か坂本はどちらかを取りたかった」by大森スカウト
「堂上は取れなかったけど、そっちがとれたら坂本は取れなかった」by清武代表
○個人的感想
正直なことを言ってちょっとでもドラフト関連のホームページでもみれば巨人が坂本を狙っていたのは一目瞭然なわけですがそんなページをみるようなコアなファンばかりではありません。
となると、実際は坂本取れて成功だったにもかかわらずマスコミに面白おかしく書かれてしまいかねません。
例えば「田中から急遽変更も堂上まで獲得失敗〜巨人大失敗ドラフト」なんて感じで。
実際は田中からの転換はチーム編成から見て転換したほうが正解。堂上がダメでも評価が高い坂本をちゃんと確保できたので成功なんですけどね。
ところがここでこのような特集を組んでおくと、ライトファンでも事前知識を得ることが出来るので、その後でスポーツ紙がなどが「大失敗」などと書き立てても、テレビを見た人には違うじゃんって思われるようになります。
そういう意味で今回の特集は巨人側にとって満足のいくマスコミ戦略だったといえるのではないでしょうか。
○もっと気になったこと。
あと映像の途中で興味深い巨人のデータの映像が出ていました。
選手を年齢別で区分けした中でも主力選手を赤字、それ以外を黒字で書いています。
もちろん最新のものを出すはずもなく、移籍選手の名前の有無(山田、岡島あたり)から今年3月ごろの書類と予想されます。
わかる範囲であげていくと赤字だったのが
投手(年齢↓):西村健太朗、野間口貴彦、林昌範、内海哲也、久保裕也、木佐貫洋、パウエル、グローバー
投手(年齢↑):上原浩治、高橋尚成、野口茂樹、豊田清、桑田真澄、前田幸長、工藤公康
野手(年齢↓):星孝典、亀井義行、矢野謙次、阿部慎之助、鈴木尚広、二岡智宏、斉藤宜之、李承ヨプ
野手(年齢↑):ディロン、高橋由伸、(堀田一郎)、村田善則、川中基嗣、清水隆行、小久保裕紀、仁志敏久
※移籍選手と新入団選手は無条件で黒字、堀田一郎は赤か黒か判別できず。
内容を見てわかったのが岡島は主力から外れていたんだなぁということ、そう考えるとトレードは岡島のためにも成功だったでしょう。このまま評価されていない巨人でやるよりも新天地で活躍の機会を得られたのは素晴らしいことです。これからも頑張って欲しいですね。
若手で面白いところでは捕手が加藤健ではなくて星孝典が赤字になっていたこと、現時点ではこの評価は完全にひっくり返ってます。
また桑田真澄はちゃんとシーズン当初では主力として考えられていたのもわかりました。少なくとも今年に限ってはチーム側は主力として考えていたのは間違いありません。
やっぱりこう見るとあれだけ主力野手に怪我があって若手にはチャンスがありながら、黒字→赤字に代わったであろう野手が既存野手の中に見当たりません、これが今年の失速につながっていますね。
今年赤字になったといえるのは、脇谷亮太、古城茂幸、木村拓也あたりでしょう、そういう意味では小粒な選手ばかりを取ってきたといわれる今年のトレードですが私はうまいトレードをしたと思っています。大粒の選手ばかりで野球はするわけではないですから。
投手の中では赤字に代わったのはまず姜建銘ですね、とはいってもそれ以外に名前が出てきません、むしろ西村、野間口、木佐貫あたりの若手は黒字に落ちてるような気がします、困ったものです。
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- 事務局に通報しました。
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