スポーツと呼吸

今回も、メンタルトレーニング系についての話をしたいと思います。

テーマは、スポーツと呼吸。

呼吸とメンタルの何が関係あるのでしょうか？
自分も、初めてメンタルトレーニングに関する本を読んだときは、
すごく疑問に思いました。

ところが、メンタルトレーニング及び、スポーツ心理学の本を読むと、
心と呼吸というのは、深い関係があるということが、結構、書かれています。

例えば緊張しているときと、リラックスしているときを想像すると、
体はそれぞれ別の呼吸法を使用していたりします。

緊張しているときは、呼吸が速く、
リラックスしているときは、ゆっくりと深い呼吸をしている傾向があります。
緊張しているときに、「落ち着こう。とりあえず深呼吸を・・・」
なんてシーンが思いつく人もいるのではないでしょうか？

おそらくこれは、緊張している場面で、深呼吸を意図的にすることで、
体をリラックス状態にすることで、落ち着いて物事を行うために、
昔の人が考えた知恵の一つではないか？

そのように自分は考えているのですが、このような例をみてみると、
確かに心と呼吸は関係しているというのも、納得できます。
(よく考えてみれば、妊婦が陣痛時に深呼吸するシーンなども、
心と体の関係において、参考になるものかもしれません。
詳しいことはよくわかりませんが・・・）

そして、メンタルトレーニングにおいては、
普段から呼吸を意識することによって、
試合前などに、自分が高いパフォーマンスを発揮できる心理状態を作り出すために、
呼吸のトレーニングを行うということのようです。

そして、この「呼吸のトレーニング」方法を見つけるにあたって、
ものすごく参考にされているものが、
ヨガや太極拳といった、東洋のスポーツ。

意外に思うかもしれませんが、西洋のスポーツ心理学者が、
ヨガや太極拳や、日本の合気道などの武道を研究して、
スポーツのパフォーマンスを高めるための方法を探していたりするようです。

選手でも、かつて、格闘技で活躍した、ヒクソン・グレイシーは、
ヨガを参考に、トレーニングでヨガ式呼吸を身につけ、
その後、最強格闘家の道へすすんでいったようです。

スポーツにおいて、呼吸とパフォーマンスの関係は、
意外と見落とされている分野なのかもしれません。
かくいう自分も、今回色々と書きましたが、
まだこの「スポーツと呼吸」については、
わかっていない部分がたくさんあります。

時間がかかるかもしれませんが、スポーツと呼吸の関係を、
いつの日か、しっかりと把握してみたいと思います！