ドイチュ日記⑪

オクトーバフェスト(その1)

 知る人ぞ知る、世界最大級のビアの祭典、オクトーバフェスト！日本でも横浜や日比谷で行ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ドイチュのオクトーバフェストは半端ないです。とにかく人が多い！平日にもかかわらず、休日のディズニーランドくらいの人込で、さらにテントと呼ばれるお酒の飲めるスペースには、ぎゅうぎゅうに人が詰まっていて、みんな陽気にお酒を飲んでいます。陽気と表現してもいいのでしょうか？語彙力のない僕としては表現に困る雰囲気です。

オクトーバフェストとはなんぞやと言う方のために、一言で説明しますと、ビアを飲んで楽しもう祭、でしょうか。9月なので全然オクトーバではないのですけれどね。ビアの製造元がやってきて、テント、といっても一般的な体育館より広い、意外としっかりした建物で販売する。しかも、そのビア、オクトーバフェストのためだけに作られる特別なもので、市販されているビアよりアルコール度数が少し高いというのが特徴だそうです。値段は、スーパーでの値段は以前の日記にも書いたと思いますが、大体500mlで1ユーロいかないくらい。ビアガーデンで飲んでも3ユーロから4ユーロ。オクトーバフェストの値段は、1リットルで9ユーロほど。それにチップがついて10ユーロが一般的です。支払方法は、まとめてではなく、注文したものがきたらお金を払うというシステムです。なので、チップもその都度渡すことになるので、うまいことお釣りをもらわない程度の注文の仕方が賢いです。

話はそれますが、チップについて少し説明します。日本人には馴染みのないチップという習慣、欧米では常識です。アメリカは詳しくはわかりませんが、カナダは大体支払い金額の10％から15％なので、アメリカもそのくらいでしょう。ドイチュも一応そのくらいチップを渡すときいていたのですが、そこまできっちりしていないようです。例えば、支払いが33ユーロの場合、35ユーロを渡して、お釣りはいらないってかんじでいいそうです。クレジット払いはチップは記入しません。たぶんテーブルの上にチップを置いていくのかな。あと、店員さんが自分より年上の場合、チップはいらないよって言ってくれることもあるそうです。会計は各テーブルで行うので、そういうところはレジ待ちということがないのでいいですよね。もちろん忙しい時は待たされますが、座っていられるので、楽です。僕は、カナダから帰ってきてからすぐに行った居酒屋で、テーブルで会計しようとしたら、レジにいってください、と言われました。ちょっとはずかしっかったです。

 さて、話を戻しましょう。このオクトーバフェスト、予約席というのがあり、ディナータイムの予約は1年も前から予約してあるのが一般的だそうです。なので、夜に行ってもお酒は飲めません。裏技もないことはないのですが、ドイチュ語が必須でしょうね。

僕がお酒を飲んだのは、学校のアクティビティで昼の12時から16時半までの時間帯と、15時くらいに1時間ほどの2回でした。学校のアクティビティは、予約がしてあり、引率の職員さんもいたので、難なく入れました。15時くらいに行ったのは、なんとか隅っこの席に座ることが出来たという感じです。席に座らないとお酒が飲めないシステムなので、人気のあるテントは朝から並んで待ってる人がいるくらいだそうです。

それにしても平日の昼間からお酒を飲めるなんて、日本では考えられないですよね。みんな仕事はどうしたんだろうっていうくらい人があふれているので、規模の大きさを実感できます。

テントの中央にはステージが用意されていて、バンドが演奏してます。YMCAの盛り上がりは世界共通でした！定期的に乾杯の歌が用意されていて、その曲が流れるとみんな乾杯します。Prost！日本の飲み会とは違います。日本は日本で楽しいんですけどね！価値観って歳を重ねれば重ねるだけ変わるのが難しくなっていくと思いますが、異文化との交流があると、色々なことがみえるというか、視野が広がるというか、気付くことってたくさん出てきます。そういう経験が出来ているのは嬉しいです。

さて、前述したアルコール度数の高さですが、だいたい8～9％くらいだそうです。ワインよりは高くないくらいですね。それでも普段飲むビアよりは高いのですが、僕はそのことすっかり忘れてて、いつものペースで飲んでしまいました。しかも2杯。2リットルですよ。ドイチュ来て一番飲みました。もちろんお家に帰ったら速攻ベッドイン！前々から思っているのですが、水2リットルって簡単には飲めないのに、お酒2リットルとか気付くと飲んでたりしますよね。不思議ですよね。

今回はここまでです。次回は、オクトーバフェストはビアだけじゃない！っていうお話です。