ちょっとイイ話19 王貞治のホームラン世界記録と打たれたピッチャー

1977年9月3日は、日本プロ野球界にとって歴史的な日となりました。

王貞治選手が大リーグのハンク・アーロン選手の持つ通算本塁打記録を抜く756号を放ちました。

この記念ホームランを打たれたヤクルトの鈴木康二朗投手は一躍時の人となりました。

ある航空会社が企画した、記念ホームランを打たれた投手に送られる、
「勇気ある投手賞」に輝きましたが、さすがに景品のサイパン島旅行券は意地で辞退したとか。(^_^;)


試合後、鈴木投手はヤクルトの元同僚と朝までやけ酒を飲んだそうです。

そして帰宅して読んだ朝刊で、王選手の談話を目にします。

「巡り合わせだと思うけど、鈴木投手にはしんどい思いをさせた。申し訳ない。」

王選手らしい優しい心遣いに感激したそうです。

「ここで潰れたら、王さんに対しても失礼になる。」

その日は登板翌日の「あがり」だったにもかかわらず、午後のチーム練習に参加したそうです。


そして、その年は14勝、翌1978年は13勝をあげ、ヤクルトの初優勝に貢献しました。


その後、1983年に近鉄に移籍、ストッパーに転向し、2年連続セーブ王にも輝きました。






尚、1983年の近鉄のキャンプ地がサイパン島だったことは皮肉としか言いようがありません。








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