【サッカー 地決】 高知は鳥なき島のコウモリか

 御殿場から廻るか朝霧高原を横切るか、悩んだあげく御殿場から東富士道路経由で、富士吉田に。天気は悪くなるとか週間予報で言っていたが、静岡を出るときは晴れ、吉田に着いた時もそこそこ雲は出ていたが、富士山も姿を見せてくれる。


 

着いた先は富士北麓陸上競技場。甲府がJ2にいた頃この場所で公式戦を開催したこともある思い出の地。この競技場に来るのも久しぶり。マイカーにはカーナビなる文明の利器は装着されていないが、地図もなく来れたところを見れば、まだまだ私の記憶力も劣っていない。


ちょうど、新日鉄住金大分と市原FCのゲームが終わりに近づいた頃。2-1で大分の勝利。

そして第二試合。高知Uトラスターと奈良クラブの対戦。

そう、今日観戦しに来たのは地域サッカーリーグ決勝大会の一次ラウンド。埼玉スタジアムではナビスコカップの決勝だというのに、まあもの好きと言おうか、自宅から案外近くだった(どこがだ)ので来た次第。

いわゆる地決は、四部リーグに相当するJFLに向けて通らなければいけない関門。各地の地域リーグ(社会人リーグ)の優勝クラブと全国社会人サッカー大会(全社)の優勝クラブの9チームが3ブロックに分かれ、その上位1チームと3ブロック中成績の良かった1チームの4チームで優勝を決める伝統ある大会。

実は、東北の社会人リーグを応援するまでこのカテゴリーに興味すらなかったのだが、サッカー観戦の原点があるようで最近は気にしている。


昨年はJ3発足とかで、飛び級とかなんとかで、ありがたみが薄かったが、今年はまたいつものようにJFL昇格(その先のJ3)目指し、しのぎを削る大会となった。


富士北麓ではBブロックが行われ、先ほどの2チームとこれから対戦する高知Uトラスターと奈良クラブの4チームが集まって対戦している。


さて、奈良クラブは、今年の天皇杯の1回戦で、橿原まで見に行ったこともあるし、なにより岡山一成選手が在籍することで有名。

対する高知Uトラスターは四国社会人リーグの優勝者。最近発足したチームと聞く。どちらもJFLそして将来のJリーグを夢見ている。


さてはのゲーム評。

下馬評では奈良クラブ優勢のであったが、すすめてみれば、やはりそのとおりとなった。

積極的に仕掛ける奈良クラブ。12分に瀬里という選手がシュートを決めて先制。その後優位に進めるも、点が入らぬ展開。対する高知も前線までボールを運ぶも最後のツメが甘くこれまた点が入らない。

後半にはいれば、奈良クラブがFKを直接決めて2点目。そして、小野がミドルを決めて3点目で勝負あった。

対する高知はなかなかチャンスを作れない。


北麓に響く奈良クラブのアッコちゃん。アッコちゃんはJEFのお家芸かと思っていたが、奈良クラブサポの動く様はサッカーというよりも応援を楽しんでいる風。

日が陰ると同時にゲーム終了。3-0で奈良クラブの勝利。


ちなみに客席にJFLの名物サポロック総統が来ており図らずも御前試合となった。ロック総統は後半終了近くにバック奈良クラブの応援エリアに移動し、サポーターとともに楽しく踊っていた。


サッカーの原点のような楽しさ溢れる応援、きっと岡山総支配人の効果もあるだろう(実際試合中も客席を煽っていたし、途中交代で出た時もパフォーマンス全開だった)。


対する高知は、サポーターも少なくまだこれから。どう発展していくか見もの。

鳥なき島の蝙蝠とは、土佐から四国平定寸前までいった長宗我部元親を揶揄した信長の言葉。蝙蝠が鳥に進化するには今少しの時間が必要。あせることない。これから、これから


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