【サッカー 甲府】 水にきらめくかがり火は誰に想いを燃やすやら
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太田町見付
2012年05月28日 22:53 visibility135
あなたあなたやさしい旅の人、逢うた一夜の情けを乗せて、こころまかせのシャトルバス。
金華通りを南に一直線、その先にある不夜城の如く白く光り輝く建造物。到着してそう、岐阜駅。高架化された岐阜駅は、従来の築堤上にある名鉄岐阜駅そして名鉄名古屋本線をまたぐように建設されたことから、夜の照明ははるか遠くから確認できた。
その明るさを思えば岐阜は元気であるように錯覚しがちだが、名古屋まで15分とあってはストロー化は否めない。商工会議所会頭が十六銀行であり、脇を固めるのが製造業・建設業では、それこそ地域のクラブを支えるには一社では到底無理な相談。かといって西濃のカンガルーや銀行にといっても‥。大垣の印刷会社は結局のところ全国区ではなく全国区といえば髭剃りメーカーだが、かの企業も中濃(ソースではない)関市。
他県のサポーターが余計な心配をするのは、まさか、スタジアム正面で社長とGMが募金をしていたからに他ならない。
他のサポにどうこう言われる筋合いのものでないのは百も承知。さらにそれが、もともと潰れかけたチームのサポから言われた日には癇に障るであろうが、潰れかけたからこその老婆心。営業がローラー作戦で小口を集めるしか手はない。ここまでくればなんでもありだから。その何でもありで、ストライカー獲得募金を行って、危機感をあおり、スポンサーを集めようと考えたなら、漢の張良、いやここは美濃だから竹中半兵衛ばりの策士。ただ、ここでストライカー一人を獲得してもチームにフィットしなければ元の木阿弥。選手のモチベーションはいかばかりか?
とは言いつつ、同病相哀れむの喩えどおり、ただ社長と握手したいがためにいくばくかの募金。
ラッチ外のフードコートのチームブースでは震災復興募金と、チームへの募金を行っていた。募金に立っていたのは選手。寡聞にしてFC岐阜で顔と名前が一致するのは池田昇平と服部ぐらいであり(残念ながら樋口くんは‥)この日の選手は???。
両方の募金をするも、チーム募金の際には「これで勝ち点3を」と言ったら、笑って「ダメです」と切り返された。
肝心のゲームだが、うまい具合にと言っていいのか、遠目(完全に対角線上)でだれが入れたかわからぬうちに得点。得点者は高崎。これで、高崎も自信を取り戻すはず。
イケイケスイッチが入ると手におえないのがうちのチームの習性。グダグダな岐阜にも助けられ、終わってみれば3-0の圧勝。
岐阜のスタジアムグルメはJ随一。この日もグランドホテルの飛騨牛カレーを堪能した。蒸し暑い夕刻にはビールとカレーが良く似合う。スタジアムグルメが秀逸なだけに是非とも結果を出してもらいたい。
こんなこと勝ったから言えるのであって、4年前の醜態の場に身を置いたものとしては幾分の罪悪感があるもの事実。
一度は離れた身なれど、今は他人じゃない二人。あなたあなた(甲府)私を(岐阜)泣かす人、枕さびしや鵜飼の宿は、夜が暮れゆく長良川。
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