【サッカー　甲府】九仭の功を一簣にかく　恥をかいたのは‥（甲府２－草津４）

　昨日のゲーム、普段ならクルヴァの最左翼に陣取るところ、ゴール裏最前列で片膝をついての観戦。当然のことながら微動だにせずというわけにはいかず、足を延ばしたり、中腰にになったり、あるいは体育座りと９０分、低い姿勢。

　昇格の記念ではないのですが、得点するごとにユニホームフラッグをゴール裏で広げようとする初の試み。ゲーム直前はそれこそ、３回になるか、４回となるかの皮算用。

　スタジアムに集まった観客も、昇格への喜びと、それによる凱旋試合の勝利への期待に胸膨らませている感が観てとれる。

　クラブ側も、千葉戦のパウリーニョのゴールシーンやら、栃木戦のダイジェストをクリアビジョンで放映し、その期待をあおっていく。

　ゲームといえば、誰があのような結果を想定したであろうか。ホーム凱旋試合に水を差す体たらく。どちらが昇格チームかわからない試合展開。

　昇格したという第一義の目的を果たしという燃え尽き症候群か、それとも、相手チームを見下すという傲慢さが生んだ慢心か。Ｊ１に行くのが恥ずかしくなるようなお粗末な展開。

　ゲーム序盤から、相手の様子見、相手に合わせた展開にしようとでもいうのか早々に主導権を草津に握られてしまう。

　あたりも弱く、無意味なポジションチェンジで時間を費やす。そうこうしているうちに、また抜きゴール。これはオフサイドの判定。ここで覚醒したかと思いきや、自堕落なプレーが続き、ゴールを割られてしまう。

　後半に入っても緩慢な動きは何ら変わることなく、立て続けに失点してしまう。最後は荻と守備の連係ミスも手伝っての４失点目。守備の崩壊は目を覆うばかり。普通のチームなら、それこそ前々節の北九州のように下を向いてしまい、意気消沈するのだが、おバカな甲府はここでエンジンがかかる。

　それでも、時間の空費はいかんともしがたく、フィニッシュの精度は悪く枠をとらえることができない。

　　マイクや、養父の得点も時すでに遅く、更には、マイクの不用意な抗議で自身の退場を招いてしまうお粗末さ。

　確かに、審判の判定には疑問符がつくことが多々あったのも紛れもない事実。それでも、審判のジャッジの癖を見抜くこともせず、ゲームの半分以上をさぼっていた自分達の失態をまずは反省すべき。

　結局のところ、勝利を期待してきたサポーターに落胆しか与えることができず、更にはＪ１で戦う力があるか疑問符がついてしまう最悪の結果に。

　運営スタッフとゲーム終了直後「これでスポンサーが２０００万円分逃げましたな」と笑えない自虐ネタで苦笑するのみ。

　モチベーションの差などもとからないはずだからこそ、慢心の産物である敗戦としか評しようがない。

　冒頭触れたユニホームフラッグ。３失点された時点で、「得点しても同点になるまで揚げないでおこう」と話し、ゲーム終了のホイッスルを聴くと同時にそそくさと撤収。これほど、恥ずかしく、情けない敗戦はそうそう経験するものではない。

追伸

　本当は、もう少し長い観戦記だったのだか、ＵＰする途中フリーズしてしまい、データが飛んでしまった。泣きっ面に蜂とは正にこのこと。

 写真は、ＪＳＧＯＡＬにあった、ブラジル料理店店主ファビオさんの写真。昨晩は、国母にあるファビオさんのお店で反省会。ファビオさんは帰国してしまうそう。どうもお疲れ様でした。そして御馳走様でした。