左手の恋人episode1〜青の時代〜

前回の日記で現在のグローブが4代目であることに触れたが、今回はこれまでの歴代戦友に触れます。

初代は小学校低学年まで使用していた子供用で、はっきり言って全く記憶が無いので割愛。

2代目は小学校3年位の時に、父親が誕生日プレゼントとして買ってきてくれたもので、スポルディング製の青色グローブだった。

当時ミズノしか知らなかった私は、このメーカーを知らないばかりか、読めもしなかった。しかも周りで使っているグローブは、みんなミズノの茶色系だったため、買ってもらってうれしい反面、心の奥で「なんか目立つしいやだなぁ」という思いの中使用していた。

しかしその思いは一人の言葉で吹き飛んだ。

4年になり所属チームが変わり、練習初日のことだった。キャプテン（クラスメイト）が私のグローブを見て、「おっ！スポルディングじゃんかっこいい〜どこで買ったの？」と異常に食い付いたのだ。それを聞いて「なんだ有名なんじゃない。」と思った瞬間、モヤモヤした感情はが無くなっていた。というよりすんごく好きになっていた。子供というのは単純である。

この2代目グローブはその後、中一まで使用し、私の野球の下地の時期を、共に過ごした思い出深い一品で、今でもその色は鮮明に脳裏に焼きついている。

この日記を読んだ方は、前出のキャプテン、ナイスな一言！と思ったかもしれない。

しかしその後彼のとった何気ない行為が、とんでもない事態を引き起こすことになる。・・・・・続く