西東京大会神宮決戦・白熱の末に…。
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oratorio
2006年08月08日 13:11 visibility1928
気がつけばふらりとやってきてしまいました、神宮球場。
西東京代表決勝戦、早稲田実業-日大三高の試合です。
開始30分前に球場入りしましたが、既に内野はぎっしりじゃないですか!
「うわー、席あるかしらー」と(;_; )おろおろ ( ;_;)おろおろしてましたが、
「この上に空席がありますよー」との親切なスタッフさんの案内もあり
バックネット寄り1塁側の上段の席を確保。
聞けば、11年ぶりに高校野球で内野が満席になったらしい。
(その後外野が開放されてたしね)
さすがは早稲田効果、さすがは日大効果。
自分の席からは早稲田応援席がはっきり見える位置だったのですが
なかなか統率が取れて綺麗な応援団でしたね。
カラーのエンジ色もしっかり確認。
OBのおじさんらしいひとがWのエンジの旗を持ってスタンドをわーっと走りまくってたりしてました(笑)。
13時試合開始。
先発は早実:斎藤、日大三:村橋両投手でスタート。
1回表にいきなり日大三が斎藤投手の立ち上がりを攻め、
スリーベースの荒木選手を置いて、佐藤選手がセカンド方面にゴロ。
ところが、早実セカンドの内藤選手がエラーをしてしまい、なんなく先制点ゲット。
続く4番の田中(洋)選手も続いてスリーベースを打ち、2点目。
その後満塁まで持って行くも後続が凡退してしまい2点で終了。
この時点で斎藤投手、投球数32球・・・(゜_゜i)タラー・・・。
大丈夫かよ。。。とこの時点では思ってたよ。。。
一方の日大三の先発の村橋投手は初回の立ち上がりは無難。
2回にスリーベースからファーストゴロの間に1点を失いはしましたが、4回まで落ち着いたピッチング。
攻撃については、2回以降も斎藤投手をこれでもか、これでもかと攻めるものの、あと一歩のところで得点が奪えない!。
3回に1点を取ってからは攻め倦む一方。
右隣のオヤジ2人組が日大三OBらしく、結構唸ってた(笑)。
私がスコアブックつけてるのを見て時々話かけてくれたりも^^;。
で、日大三の3番バッターの佐藤くん。
彼の打席に入る前のパフォーマンスは結構迫力ありましたねぇ。
何をするかというと、バッターボックスに入る前にバットを後ろに持ってその体勢でブルンブルン振りまくる!。そのたびに日大三側のスタンド大騒ぎ!OBオヤジによれば、彼のパフォーマンスはどうやら日大三高の名物らしいとのこと。
今日のテレビ中継で映ったでしょうか?
4番の田中(洋)くんも片手でバットをぐるぐる振ってましたけどね^^;。
写真が撮れんかったのが心残りじゃ。。
回は5回に突入。
この当たりから、早実:斎藤投手のピッチングの組立て、ピッチング間隔等が若干変わってきたなぁ、とうすうす気付く。
それを裏付けるがごとく、日大三のバッターがことごとく打てなくなっている。
流れがちょっとずつ違うほうに傾いてきてる、そんな予感がむくむくと。
5回裏。
ここまで四球1といいピッチングをしていた日大三:村橋投手のピッチングが乱調気味に。フォアボールが連続で続く。
隣のOBオヤジ曰く、彼は突然なんでもない時に突如崩れる癖があるそうな。四球が連発すると特にまずいとのこと。
同じことを危惧したのかはわからないが、
ここで日大三はピッチャーを交代。
センターを守っていた田中(一)選手が村橋投手と交代。
(村橋くんはセンターのポジションへ)
ちなみに、田中(一)選手、彼のフルネームは田中一徳(爆)。
ベイのイチくんと同姓同名でございます。
でも、身長はこっちのほうはせいたかのっぽさん。
(結構この同姓同名の件は一部で話題になってましたが。)
しかしながら、このピッチャー交代もむなしく、早実はファーストのエラーでランナーをため、桧垣選手の内野安打で1点取って1点差。
そして6回裏には、芸術的なスクイズを決めてついに同点へ。
流れはほぼ早実に傾きはじめていたわけで。。。
その後は両校ともランナーは出すものの後が続かずという繰り返し。
その中で斎藤投手は一人で頑張って投げ続け。
エースの自分で決着をつけたいという気迫が感じ取れて鳥肌が。
既に8回時点で投球数が150球をオーバー。
それでも球威はまったくといって落ちてない。
すごすぎる!。
左隣に座っていたおじさんが結構早稲田側の方らしくって、これ幸いにいろんな選手のことについて教えてもらいました(笑)。
あと、神宮って、5万はいるんだっけ?(爆)。
そのおじさんから教えてもらってびっくりしたんだけど。
「ハマスタの神奈川県決勝も13時に札止めになったんですよー」と言ったら「あそこは狭いからねー、ここ5万は入るから」って言われたのだが(爆)
9回はお互いに決定的なチャンスがいっぱいあったのですが、どっちもけりをつけられなくて、試合はついに延長戦へ突入と相成りました。
延長戦突入となった決勝戦ですが、
すっかり両脇のオヤジ軍団と仲良くなってしまったよ(笑)。
ああでもない、こうでもないといろいろと策略を立ててみたりしてたんですがいやー、いっぱい学ぶことがあって勉強になるわぁ。
これもスコアブックつけてたのがいいきっかけだったね^^;。
スコアブックについて結構ほめてくれましたが照れますがな。ノリますがな(やめれ)。
延長戦突入早々の10回表に日大三に久しぶりにチャンス。
村橋選手のヒットを足がかりに池永選手四球でノーアウト1塁2塁。
ここで岩間選手が送りバントを敢行。
打球を捕球した斎藤投手、フィールディング良くさっと取って3塁に投げたのですが、なんとサードが差し出すグラブのはるか上を通り過ぎ大暴投に!
ボールがレフトファールゾーンを転々とする間に村橋選手が一気にホームを駆け抜けて4−3と日大三が逆転!
喜ぶOBオヤジ2人組(笑)。
大原選手が綺麗に送りバントを決め、デッドボールで更にチャンスを広げたものの、後続が倒れ攻守交替。
これで裏を抑えれば日大三が優勝。
OBオヤジ2人組も結構わくわくしてました(笑)。
が、この試合はどうも神様がもっとこの試合を続けろとへそを曲げているのかどうかはわからないけど、すんなり終わらせてもらえなかった。。。
1死後に早実は代打神田選手がツーベースで出塁。
しかもこの打球、本来はワンバウンドで処理したほうが良かったはずなのですが、センターを守っていた岩間選手が飛び込んでしまい、ボールが後ろにそれたということが原因でした。
そしてトップに戻ってきた川西選手が今度はレフトがまた飛び込んで後ろに打球をそらすタイムリーツーベース!
あっという間に同点
ガックリするOBオヤジ2人組^^;。
更にこの川西選手、2塁を駆け抜け3塁に突入しようとして、守備をしていたサードの小林選手とまともに激突!
結果的にはアウトだったのですが、ある意味ラフプレーに近いぶつかりようで、そのままベンチにすたすた帰ろうとした川西選手を審判が引っ張って呼 び戻し、帽子を取って謝らせていましたが、一瞬一塁側付近、殺気が立ち込めすぎて怖かった{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ〜〜〜〜〜っ
結局この1点で終わったものの、確実に早実が押し捲っていました。
そして運命の11回裏。
3番の桧垣選手がライト線を破るツーベース。
4番後藤選手がきっちりセカンドに送り、バッターは船橋選手。
その初球を迷わず打った船橋選手。
打球は…
セカンドの横をすり抜けセンターへ…。
その頃には既に、桧垣選手がサヨナラのホームを踏んでいました。
ファイナルスコア
日大三 4−5x 早実
次の瞬間、セカンドを守っていた佐藤選手がその場にくず折れて号泣。
彼だけではなく、気がつけば他の選手も座り込んでしまっていました。
やっとのことで立ち上がって最後の整列。
一塁側ベンチにやっとのことで戻ってきた日大三のナインの中で
佐藤選手が一番最後まで座り込んで泣きじゃくっていたのが印象的でした。
自分の目の前を白球が横切った時、どんな気持ちだったろう。
本当にショックだったろうに…。
勝負っていうのは本当に残酷だなと思いました。
見ているこっちも涙浮かべちゃって、辛かったです(T^T)。
そして、甲子園の切符を手にした早実。
やっぱり斎藤投手の力投に天晴れです。
トータル投球数230球(自分がチェックしたスコアブックでは222球なのですが、前の人のスコアブックを覗き見したら230と書いてあった…残り8球も誤差ってどうした自分…orz)。すごすぎる。
それでもまったくといって球威もそれほど落ちずにコントロールと気迫で投げぬいた彼の力は間違いなく、早実を甲子園に導いた最大の原動力だと思っています。脱帽だよ。。。
彼はどうやら打つほうでもいいみたいですね。
甲子園でもすばらしい雄姿が見られるのを楽しみにしています。
それにしても、プロ野球見てるよりもすごくドキドキハラハラそして白熱の試合をしてくれた両校の選手に、
心からありがとう!そしてお疲れ様!
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- 事務局に通報しました。
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