野球で言うと

攻撃側＞

3アウトを取られるまでは攻撃オンリー。打ってる方が楽しいもん。しかも相手は9人が立ちんぼなのに、こちとらバッターとランナーしか立っていない。あとはベンチに坐ってのんびり（かどうかは知らんけど）観戦できる。攻撃が長引けば、守備側のやつらは疲れてくるだろう。肉体的にも精神的にも。
あははは、ざまあみやがれ。

守備側＞

そうはいっても野球ってやつには、他の球技にないものがある。常に守備側がボールを持っていること。サッカーやらラグビーなどは、攻撃側がボールを持っている。ボールを奪われれば立場逆転。野球にはこれがない。攻撃側はボールに触れることができない。当たることはあるけど。攻撃と守備の機会は均等に与えられている。投手がボールを投げなければ試合は始まらない、進行しない。じらしたり、相手の嫌がるとこをついたり、隠し球をしたり、タッチするにかこつけてぶっ飛ばしたり、いろいろと楽しめる。ボールはこっちが持ってるも〜ん。

人生論＞

クリーンヒットを打てるとは限らない。ましてやホームランを打てるやつは限られている。投手や捕手が、よってたかって嫌がらせをしてくる。ここでガツンと一発・・・なんて夢を見ないで、ポテンヒットでもよし、ボテボテのゴロだって「生きる」可能性がある。相手があることだし。勝手にコケたり、ファンブルしたり、暴投したりすることだって、ないとはいえない。
天才だったら、嫌な球はファウルにすればいいけど、誰もがそんな技術を持ってるわけがない。ごくフツーの人たちは、前に打つつもりがファウルになってしまったりする。バントを空振りすることだってある。
神様（いるかどうか知らんけど）は均等にチャンスを与えてくれる（はずだ）目をつぶってバットを振ったら「ホームラン！」ってなことが起こりうる。気長に待ちましょうやね。
何の気なしにグラブを出したら、ボールがすっぽりと収まった。ファンブルした時、バッターランナーがコケた。暴投したと思ったら、フェンスからいい球が跳ね返ってきた。

やっぱ運なのか？
信ずる者は救われず、隠れた努力は見逃され、たまたま訪れた運をも見逃す。これがフツーかもしれません。
最近の私は「見逃しのアウト」がほとんどです。