消滅したリーグを記録する試みin台湾 その1

  • ミオヂ
    2006年06月02日 22:07 visibility421


2002年、イチローはメジャーでさらに大ブレイクしていた。
その年に会社から特別年休を貰えた私はシアトルに行こう!イチロー観たい!と思ったんだが、何かで見た台湾の野球の記事に

「日本人選手が何人もいる」

「かって日本にいた台湾人選手がカムバックしている」

てのがあって、それ見て思ってしまったんである。
「台湾でやってる日本人選手を見に行きたい」
「イチローはあと何年かしても見れる!だが台湾に行った選手は二度と見れないかも分からん!」
と強烈に思ったんである。
かような理由と旅費の安さもあって、私は台湾へ野球を見に行ったんである。
なお、文中の1元は約3,5円と考えると感じがつかめます。

2002年9/10、台北県(台北市ではない)の新荘球場に台湾プロ野球(台湾大連盟)






誠泰太陽隊ー嘉南勇士隊を観に行く。

17:30MRT新哺駅で下りてタクシーに乗る。タクシーはすぐに拾える。『請到、新荘棒球場』と書いたメモをドライバーに渡すだけでOK。混んでいても30分くらい、普通なら20分くらいで到着。140〜150元くらい。

場所は、東京にたとえれば足立区か立川あたりに球場があるって感じか?やや郊外に球場はある。18:00ごろ球場に着く。

いきなりオバチャンが何やら話しかけてくるが、勿論理解できない。
しかし、口調や身振りから、どう見ても『ダフ屋』。台北にもダフ屋がいるのかぁ・・妙な感慨にふける。で、入場券を買うのだが、3種類しか券はない。内野全票(内野大人)200元、内野半票(内野子供)100元、外野票50元。
これだけ。またしてもメモを取り出し『我要、内野全票、2』と書いたメモを窓口に見せ、指でアホみたいにVサインして『リャン、リャン』と繰り返し、400元を出す。

窓口のオバチャン、苦笑いとともに券を出してくれて『謝謝』。こちらも『謝謝』。

券を買って入口に向かう。球場の外装は少し立派な地方球場といった感じか。
で、『内野入口』と書かれた階段から中に入るとバックネット裏。
ここで初めて券が3種類しかない理由が判明。
内野席にまったく仕切りが無いんである。


つまり、ポールぎわの席も日本なら年間指定になりそうなバックネット裏の席もみーんな内野席扱い。どこに座っても没問題。

なんとアバウトな。資料によれば収容人員7500人だそうで、それも納得のこじんまりとしたスタンド。しかし、内野席にはすべて屋根がついており、プラ製のイスもなかなかいいし、トイレも大きい。球場全体がよく整備されててキレイ。
外野席はというと芝生張りなんだけど奥行きが10mくらいしかない。要するに殆ど無いのだ。50元だけのことはあるなぁ。で、バックネット裏ややファーストよりに座り、球場全体を観てみる。

いきなりビックリはスコアボード。1〜9回の表示があるのは当たり前として、チーム名のところが『VISITER』『HOME』としか書いてない。あとの表示はBSO、H(ヒット)E(エラー)。以上。
あ、打順を表示するところが無い?いやAT BATと書いた下に電光表示が。これはどうやら

『今打ってるのは何番打者か』
の数字が表示されるらしい。打順を表示する部分ここだけ。名前の表示は一切なし。またもや恐ろしくアバウトである・・。こっちのお客さんはこれで分かるのか?しかも、このスコアボード、全体が奇妙に横長で向かって右がバックスクリーンと一体になってるために、右半分は何にも無い状態になってるのがオカシイというか何というか。(台湾球界の名誉のためにフォローすると、他のスタジアムにはスピードガン表示、アストロビジョン付きの近代的スタジアムも存在するそうです)
と思うと、客席の後ろからぎゅい〜んとなにか機械音がする。振り返ってみると柱に取りつけられた旗を固定する金具がとれたらしく、試合前に電動ドリルで取りつけをやってる?普通、客が来る前にやらんか?これが台湾式なのか?
しかも作業をやってるのが太陽隊の応援のハッピを着てる人たちだ・・?

以前『台湾の球場は殆ど整備されてなく石ころが落ちていることがある』とどこかで読んだ事があったが、それは過去の事だったらしい。内野は赤土(水はけ悪そう)ながらもキレイにならされて、外野の芝もキレイに刈られている。センター118m、両翼106m。コンパクトに見えるがかなり広い。フェンスは高さ3mくらい。そして何故ファウルゾーン一面に芝生が敷いてあるのかは謎だ。内野に植えればいいのに・・?

で、今日対戦する誠泰太陽隊と嘉南勇士隊。太陽隊は白、赤、黄色のユニフォーム。
元西武の石井丈裕が監督。
去年まではエースだったそうだ。
コーチも元西武の岡本光
他に同じく元西武の安藤信二、
元近鉄の加藤博人、
そして今日先発の元日ハムの山原和敏。
台湾球界中、もっとも日本人の多いチーム。実はもう一人いるのだがそれはまた後。
勇士隊は・・よくわからない。ユニフォームは緑、白、黄色とやはり派手。南の国の色づかいはやはり激しい。
ともかく4球団中太陽隊は3位、勇士隊は4位。下位球団同士の対戦。
いよいよ、プレイボール・・だが長くなりすぎたんで続く。



















当日、カメラを忘れたんで、翌日の試合のテレビ撮り。


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