虎の一族の憂鬱

  • ミオヂ
    2006年07月31日 22:27 visibility91

大阪の友人から電話がかかってきた。

昔からの友人で、阪神ファン。雑多なウダ話でこやつと長電話するのは楽しい。

その時は、最近のオモシロ本、リメイク版映画「日本沈没」がいかにダメか・・の話。その後、友人がボソッとつぶやいた。

「うちのオヤジな、最近、変やねん」

「何?変って病気か何かか?」

「いや違う、ここんところG負けてるやろ?うちのオヤジ、ドのつく阪神ファンやん? で、Gが大っキライな訳や」

「そだね、おとーさん、 ○○(友人の名前)と野球の事で喧嘩するくらいだもんなぁ」

「そや、この球界の危機に阪神の事しか考えへんアホオヤジがな、G負けはじめたときは、そら喜びよんねん」

「そりゃそうだ、正常じゃないの」

「いやそれがな、Gの負けが込み始めると、だんだん喜ばんようになってな、5位に落ちたらGの心配するようになりはじめたんや『どないなってんのや』って」

「なんだそりゃ!」

「やっぱりなぁ、憎い相手があそこまで異常事態になるとな、逆に心配になるらしい」

「そりゃ変だ!いや、大変だ!」

「それにまだ気になる事が・・・」

「まだあるんかい!」

「こないだ一緒にG戦TVで観ててな、 Gでよぉ分からん選手が出てきよんねん、『誰や?』って俺が言ったらな、『アホ、こないだの試合で代打で出て、ヒット打った若手やないか』って・・他にもGの事よぉ知っとんねん!」

「おとーさん、いつ転んだんだ?」

「俺もそう思った。『いつGファンになったんや?』ったらな『あのな、俺は確かにG大っキライや、でもな、知りもせん相手をけなすんは、アカンやろ?そやから調べてん』って言ってた。ミオジ、俺はコワいぞ!」

「うーむ、そりゃコワい!信じられん。じゃぁこれからGがこのままの状態だったら・・・」

「俺も考えるだけで恐ろしい!」

あまりの事に私はノドまで出た言葉を飲み込んだ。その言葉は

      「実はおとーさん、Gにツンデレだったりして♪」

 

・・・・友人のおとーさんの、あしたはどっちだ?

 

(ツンデレが分からん人は各自ググって下さい)

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