月刊ドラゴンズと駆落ちした娘。

  • Red☆
    2006年06月27日 03:13 visibility67

はあ。
4月の勢いはどこえらや。

巨人、あきませんな。
中日、強いですな。

中日はいつも、巨人と阪神を脅かす存在であり。
私の気持ちをとても複雑にする存在である。

実は。その昔。
私は月刊ドラゴンズと駆落ちをし、
三つ指ついて出戻った巨人ファンだから。

小学校6年の時。思春期に入り。私は男に目覚めた。

生まれて初めて男に狂った私。
そして、嫉妬に狂ったお父さん。

町内でも有名な仲良し親子やったのに…
一番好きな人はお父さんて言うてたのに…
史上最強の険悪親子となる。

なぜなら、惚れちゃいけない男に惚れてしもうた。
絶対にお父さんが許してはくれぬ、禁断の恋。

その恋のお相手。
中日ドラゴンズの選手。
山本昌がドラフト5位指名で入団した年の、
2位指名、横浜商業の三浦君だ。
(PL桑田1年の時の準優勝投手)

最初は、三浦君だけが目当てたけだったけど、
当時の中日は非常に熱かった。
田尾・小松・宇野・中尾・平野・モッカ…
次第に、私の興味も巨人から中日へ。

当然、私とお父さんは、無言の冷戦状態。

巨人vs中日のナイター中継が始まると、
尋常ではない険悪ムードが漂うので、
私はこっそり自分の部屋に避難していた。

そんなある日。とうとうお父さんは大発狂。

内緒で定期購読していた、
『月刊ドラゴンズ』が見付かったのだ。

げげげげげ!!!!!!

お父さんは怒り狂い。私は反抗する。
大喧嘩の末、私はおじいちゃん家に家出。
ランドセルに月刊ドラゴンズをいっぱい積めて。

家出をして一週間。
月刊ドラゴンズと、駆落ちはしたけど。
三浦君と、駆落ちしたわけでなく。
積み木崩しのように不良になる根性もナシ。

私は、世界一お父さんが大好きです。
世界一巨人が大好きです。

三つ指をついて、お父さんに侘びを入れ、
私は見事、出戻り巨人ファンになったのです。

そんな私も三十路半ばのオトシゴロ。

今でもお父さんは筋金入りの巨人ファン。
私の巨人魂も永遠に不滅でおますけど。

私の旦那になる人は巨人ファンでないと殺される。
というのはとっくの昔のお話。

私が女の旬を過ぎると共に、
頑固とーちゃんも、まるくなった。

巨人ファンやなくてもかまへん。
中日ファンでも阪神ファンでも、
なんでもええからとにかく結婚しなさい…

中日は強いし。巨人は弱いし。
アタシは結婚してへんし。

娘はたいそう複雑です。はあ。ため息。

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