感動のラスト打席「立浪和義選手」

昨夜、私は中日ファンが溢れる東京ドーム、レフトスタンドにいた。

9回表1死、マウンドにはクルーン。

ゲーム勝者は既に決まっていた状態だ。

そんな中、中日・立浪和義選手のフィナーレとなる代打のコールが響き渡った。

バッターボックスに立浪が入る前から、レフトの総立ちの中日ファンはもちろん、読売ファンからも拍手が巻き起こった。

響き渡る大歓声。

流れるヒッティングマーチは、中日・読売隔たりなく、みんな口ずさんでいるように感じた。

『冴える闘志は 会心の一打を呼べ 光るグラウンドを 駆け抜けろ立浪 かっ飛ばせー 立浪! 』

そして振りぬいた最後の打球は、レフトフライ。

立浪が一塁をまわってヘルメットを取って応えた。

その瞬間、私の目頭になぜか熱いものがこみ上げてくるのを感じた。

立浪にとって、これが本当の現役生活の最後の瞬間だった。

ベンチに戻るときも、ベンチの前でも場内総立ちの観衆に手を振り、深く頭を下げ応えていた。

また、1人球界を背負っていた男が去る。

今後は中日を退団、野球評論家として第2の人生を歩むという。

幾多の記録と感動を残したミスタードラゴンズ。

いつかまた現場でその立浪の野球道を、後輩たちに指南してもらいたい。

お疲れ、立浪和義

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