存在価値を問われるアジアシリーズ

アジアシリーズ。
日本代表の西武ライオンズが辛くもサヨナラで勝利し、日本の�4で、アジアの雄たる立場をなんとか守った日本プロ野球。

アジア野球界にとって大きな意義があると言われ、将来、世界一決定戦を実現するための重要な大会と位置づけられているこの大会。
しかし、この大会の継続開催に微妙な影が差しているという。

冠スポンサーであったコナミがスポンサーから降り、主要後援者であった讀賣新聞社も後援をとりやめた。
昨年まで、主たる収入源であったこれらスポンサーの撤退により、その収入減は4億とも5億ともいわれている。
企業自体が、既に後援する興行とする価値観を見出せないのであろう。

総額1億円の賞金や、韓、台、中チームの招待費用をそれらスポンサーの負担でまかなっていたが、今年は日本プロ野球組織がすべてを負担せざるを得なくなったという。
熱狂的なファンか多いチームが出場するなら少しは入場者収入も見込めるものだが、今大会は空席が目立ちすぎ、大会の総観客数は過去最低を記録したという。

赤字を覚悟してでも続けると決断し開かれた今大会。
そろそろ、大会の運営方法を見直したほうが良いのではないのだろうか。
日本代表は東京ドームではなく、自分のホーム球場で試合を行なってみたり、各国の持ち回りで開催を主催するとか。
サッカーのFIFAクラブカップみたいなモノを目指しているのだろうが、今ひとつ話題性や盛り上りにも欠けている。

注目度を上げる何かしらの思索を感えていかないと採算面での苦しさから、この大会が廃止されるのも止むを得ないことなのかもしれない。

さらに、長期間のシーズンを戦い抜き、怪我を抱かえてこの大会に出場できない選手がいたり、疲労困憊の選手が多い日本代表チーム。
ベストメンバーで本来の戦い方が出来ない代表チームが、もともと年間を通じて試合数の少ない韓中台と同じようにこの時期競わせるのはいかがなものか。


第5回大会が無事開かれるかどうかは、微妙かもしれない。


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