中村紀洋選手の交渉決裂に思う

オリックスの中村紀洋内野手の退団が正式に決まったようですね。
今回の契約交渉について、マスコミや報道からの情報だけでみると、自己の自信過剰面からくる高慢な考えや代理人交渉の罠に陥った面との二つの側面が今回の事態を生んだような気がする。
とは言え、人間的人情感や感情感も入り乱れ、不信感をも呼んだ複雑な事態も絡んでいる。
確かに、過去の実績の中村選手の実力は素晴らしいものがあったとはいえる。
しかし、度重なる怪我、大リーグ挑戦の失敗、昨年の怪我と不振・・・
どれをとっても好評価を示すための材料に乏しい。
ファン層や人気のレベルも清原和博内野手とは比べ物にならないほど低く、グッズなどの商品での興行収入もそれほど多くは望めないだろう。
そんな状況からから球団として2007年の中村選手への期待度は高くなかった。
プロ野球は企業と個人事業主の契約に基づくシステムであるとも言えるし、高すぎる報酬を期待すべき働き方の度合いに修正していくのは球団としても当然のことだったのだろうと思う。
今年は、横浜やヤクルト等でも、過去大活躍をして実績を残した選手の野球協約の減額制限を超える減額での契約が行われている。
高くなりすぎた報酬を現在の実力に見合った額に修正していくケースは今の流れの中で、肯定的になってきている。
アメリカから復帰し、2006年の活躍を期待していた球団が、たいした活躍が出来なかった結果に対し、低評価を下したのも当然だろう。
一報、活躍できなかった理由を、両手首痛などの故障を抱えて戦ったこと。それが悪化したという理屈で、公傷扱いを望んだ中村選手。
確かに無理をした面というものもあったのかもしれないが、私の見た目の結果論からいうと、高慢な態度にしか思えない。
普通の選手とは違い、スターである自分を球団はないがしろに出来ないであろうと考える自信からなのかもしれないが・・・・
年齢的には油の乗り切った活躍をしていてもおかしくは無い年ではあるとは思うが、どうしても、もう峠を過ぎてしまったなぁと思うのは私だけだろうか。
そういった自信過剰な面が表に出ている関係で、代理人もかなり強気に出ていたのだろう。
まさか、中心選手たる中村選手をクビにするわけが無いと・・・・
しかし、球団としては活躍が期待できない、活躍が望めないような選手と契約をしないのは当たり前なわけである。
最後は、本人同席のもとで最終交渉に臨んだということだが、結果的に残留への合意はなかった。
一度もつれた人間的人情感や感情感のもつれは、やっぱり簡単には解けないのか・・・
今後はトレード、もしくは自由契約となって国内球団への移籍先を探るが、現状は全球団が"NO"。
お金で揉めていたのに、「お金じゃない」と悲痛な叫びをあげる中村。
さて、今シーズンの中村紀洋選手はどんな形で野球をしていくのだろうか。

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