今日は　「一日ぼんやりする日」に決めました

亡くなったＴさんは　比良山を望む湖西に住んでおられました

和邇駅からタクシーに乗り　行き先を告げたのですが　運転手さんにも家の場所が分からない

運転手さんが取り出した地元の地図に　「Ｔ」と言う家の所にちゃんとマジックで「お得意さん」の印が付けてあると言うのに　

それほど　静かに　ひっそりと、、、そんなお家でした

住宅地開発の先駆け　とも言えるのでしょうね

大規模な開発によるモダンな家の群の後ろに　ひっそりと並んでいる数戸の家、、、そんな感じ

そういえば　近所の事やお家の事を　よく　面白おかしく話しておられました

たとえば

訪問販売の人に「私はお手伝いさんなので、、、」と断った後

家の外で　その人が訪問販売の仲間に話すのが聞こえて来たそうです

「こんな家にお手伝いさんが居る訳が無いわ！」

楽しそうに話される様子　今も憶えています

二人のお子さんに迎えていただいて　１時間くらい　思い出などを話してきました

古い仲間５人で行きましたが　それぞれの思い出が　それこそ「それぞれ」で

Ｔさんの豊かな感性や優しさなど　彼女の素晴らしいお人柄を改めて感じました

息子さんが悔やんでおられたのは　

仕事の疲れで　ついお母さんの入浴時に寝入ってしまい

早朝　お風呂場の電気が点けっぱなしなのに胸騒ぎがし　行ってみたら眠るようにして亡くなっていたそうです

「何時も夜中にお風呂に入る母が心配で気をつけていたのですが　その前日は睡眠時間が３時間位しか取れていませんでしたので、、、」

残された人達は「残念」という思いが残りましょうが　苦しまれた様子も無く

皆で　「これで良かったかもしれませんね」

良い話　

如何にもＴさんらしい良い話を一つ

２日の未明に亡くなって　ごくごく内輪で式も済ませ

そこへ　クロネコの配達の方がみえ　Ｔさんが亡くなった事を知ると　びっくりして涙ぐまれて

「ぜひお焼香を」と言って　泣きながらお線香をあげられたそうです

お子さん達も　お母さんのお人柄に触れて　改めて感激されたことと思います

日ごろ　宅配便の方に　

届いた荷物の中から「少しだけど」とお裾分けされる話は我々もよく聞いていましたから　成る程、、、と思いました

私は　私とＴさん　の話では無く

Ｔさんの印象に残る言動や　亡きＳ大先生とＴさんの麗しき「師弟愛を超えた友情」など　

お子さん達がご存じの無いお母さんの一面

そんな事を話してきました

私とＴさんの思い出は　私の胸の中にいっぱい詰まっています

ここで　いつもの言葉

「『人間が存在する』　と言うのは　『生きて　そこに居る』　だけでは無く　たとえ亡くなって肉体はそこに無くとも　『残された人達の記憶の中にいる』　それが『存在』である」

この言葉に　どれだけ支えられて来た事か知れません

我々５人は　お昼ご飯を食べていなかったので　お腹の虫をなだめなだめて

Ｔさんのお宅をあとにし

京都に戻り（滋賀県の人が二人居ましたが　彼女達も一緒に）

例の居酒屋で　Ｔさんを偲んで一杯やってきました　[d229]

教室のみんなも　Ｔさんの急逝を知ったら　さぞ悲しむ事でしょう

もし

「みんなでＴさんを偲んでお食事でも」となったら　

「みなさんお久しぶり～～～～～」と　Ｔさんが杖を付いて　にっこり笑顔で現れる、、、、ついそう思ってしまいます

彼女の冥福を祈って　この人をご紹介します

メルセデス．ソーサー

http://www.youtube.com/watch?v=WyOJ-A5iv5I&feature=list_related&playnext=1&list=MLGxdCwVVULXdHrXsOmFsVsgSR_MiIqsKK

この歌手も２００９年に亡くなっていたそうです（悲しい　[d138]）

彼女について詳しい事は知りませんが　アルゼンチンの人気歌手

豊かな声量と　確かな音程　優れた表現力

この三つが備わった　大好きな歌手でした

http://www.youtube.com/watch?v=SIrot1Flczg&feature=autoplay&list=MLGxdCwVVULXdHrXsOmFsVsgSR_MiIqsKK&index=2&playnext=2

今日は　一日ぼんやりしようと思います