
ロアッソ熊本とサポーター 自分たちがやるべきこと
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yacco
2012年05月04日 11:33 visibility407
ここではすごく久しぶりにブログを更新します。
なんだか無性に書きたくなって。
昨日、J2のロアッソ熊本VS東京ヴェルディの試合を観戦しに
いきました。
結果は2-0で負け。
1-0で先制点を奪われ、あと1点返してせめてドローで
終わりたい、と思っていたところに後半ロスタイムで痛い失点。
J2リーグの中で、ロアッソ熊本はどんどん順位を落とし、昨日の
結果で22チーム中19位。
どん底まで落ちてきました。
そんな辛い現状も歯がゆいですが、もっと歯がゆく思うのが
サポーターの姿勢です。
私はロアッソ熊本が好きで地元チームとして応援していますが
熱烈なロアッソサポに比べると全然サポキャリアはないわけで
ロアッソにかける熱い思いや執念は熱心なサポーターの足元にも
及ばないのですが、だからこそ客観的にみてて「どうなんだろう?」
って思ってしまいました。
ここまで勝てないとなるとそれは悔しいし腹立たしいし怒りたくも
なりますが、そんな怒りや苛立ちを選手達にぶつけてしまって
いいものなのでしょうか?
昨日の試合でも負けたことによるブーイングが起こっていましたが
ロアッソ熊本のGK南雄太選手のブログに昨日~今日で
書き込まれている内容も、厳しいことや罵倒だったり暴言だったり
冷たい言葉、心無い言葉だったりで、同じぐらいに励ましの言葉や
温かい言葉もあったりしましたが、ネガティブコメントを読んでいたら
虚しいやら恥ずかしいやらそういうコメントが情けないやら・・。
「熊本県人としてこんな弱いチームは恥ずかしい」とか
「あの選手の攻撃のまずさはなんだ」とか、
「選手や監督を変えればいいじゃないか」とか
「あんな無様に負けたのにサインなんかしている暇があるのか」とか
「やめちまえ」とか
などと言いたい放題怒りをぶつけていましたが、そういう言葉を
吐くことの方が熊本県人としてよっぽど恥ずかしいと思います。
悔しい気持ちは重々分かります。私も悔しいです。
だからといって、今そんな言葉をかけるべきなのか?
叱咤激励という言葉もあるので、前向きに解釈すれば
そういうものに当てはまる言葉もありますが、単に質の低い
暴言を聞いていると、こちらの方が情けない思いに駆られます。
サポーターもお金を払って試合を見に行くし応援もするし
交通費も出して遠地にも行くし、声をからして必死で応援するし
だからそれなりの結果を出してほしい、応援にパワーを注いだ分
勝って順位を上げてほしいと願う気持ちがあるのは理解します。
だから結果が逆であれば憤慨するのもやむを得えない気もします。
ただロアッソの選手やスタッフや監督達ももちろんプロなので
お金をもらってやっていることも勝たなければいけないことも
重々分かっているし、そんな重圧の中でサポーター以上に
もがいていることだと思います。
仕事人として危機感は十分抱いていると思います。
彼らはそれが仕事ですから。
私たちだって社会人であればそれぞれに仕事を持っているし
その仕事に対して無責任ではいられない。
私たちは仕事で失敗してすぐクビなったりしますか?
個人の仕事ぶりがよくないからといって、会社組織として
そう簡単にクビにはしないでしょう。
そういう環境におかれて仕事をさせてもらうことに有り難い
と思うのは誰もが同じ。大なり小なりの不満は持ちつつも。
それが現実なのだから。
仕事をしている私たちがそうであるように、彼らもまた
それで生計を立てているのだし将来に不安を抱いているのも
同じだし、だからといってどんなに必死で頑張っても
そう簡単によくならないのは誰だって同じ。
不真面目な気持ちでやっているプロ選手などいないと思います。
がむしゃらさが足りないのでは、必死で戦え、とかいう声も
聞きますが、そういう自分たちはがむしゃらになって何かに
取り組んでいるでしょうか?
彼らだって厳しい現実の中、懸命に戦っていると思います。
ただ焦りやプレッシャーが悪い方向に空回りしているのかも
しれないのかもしれません。
個々の技術や組織力がJ1チームに多少劣っているかもしれない
けど、サガン鳥栖はJ2からJ1に昇格して今は5位にまで
上りつめている。
単に個々の技術力や組織力が不足している、とは言い切れない
のではないでしょうか?
気持ちの面で負けていることが大きいような気がするし、
そうさせている要因のひとつにサポーターからの批難が
あるように思います。
メンタル面、モチベーションで本来はどこまでも力を発揮できる
のではないでしょうか?
その実力+アルファの力を発揮する可能性を、サポーターの
姿勢次第では台無しにすることもあるのではないでしょうか?
サポーターの言動次第で希望の芽を摘んでしまう恐れは
ないのでしょうか?
本来の力を発揮する、底力をもっともっと発揮できるはず。
それを選手たちが信じること、サポーター達が信じること、
選手達が我慢しながらも希望を持ち続けられるような環境を
サポーターも作ってあげること、それがそれぞれのやるべき
ことなのだと思います。
そんなことで浮き沈みするぐらいなら本物のアスリートじゃない、
甘ったれるなとそれでも厳しいことを言う人やそういう考えを
持ち続ける人もいると思います。それはそれでいいでしょう。
人それぞれ考えは違いますから。
私はこんなにどん底の時こそ励ますことの方が選手たちの
失われそうになった希望を持ち続けるために有効だと思います。
選手達が一番もどかしく落ち込んでいるはずだし、何がよくなかったか
一番よく分かっているはず。
そんなどん底の精神状態の時に、サポーターが罵ったり暴言吐いたり
怒りをぶつけたりしても何の足しにもならないと思います。
それどころか彼らを追い詰めていく一方で、出口を見失うばかりの
ような気がしてなりません。
自分たちの憂さ晴らしや不満の捌け口にしても何も向上するものは
ないと思います。
選手達に頑張って欲しいと願うなら、ロアッソに勝ってほしいと
欲するなら、選手達が元気を取り戻し、本来の力を発揮するために
私たちは何をしないといけないのかを考えるべきだと思います。
昨季はロアッソサポーターはJ2のベストサポーター賞を
もらったはずでは?
サポーターとして誇りを持つなら、質の低い言動は慎むべきでしょう。
質の悪いサポーターこそ地元として恥ずかしいものはないです。
ロアッソの選手たちにも「こんな熊本のチームになんかいたくない」
「好きで熊本にいるわけじゃないんだ」などと心無い思いが芽生えれば
それこそ信頼関係はあったもんではないし、負のスパイラルにどっぷり
はまってしまいます。
「熊本が好きだ」「熊本のために頑張ろう」
「熊本のサポーターが好きだ」という選手達の気持ちが日頃の
努力を後押しするはずです。きっと。
どこかで負のスパイラルを断ち切るためにも、サポーターもここは
我慢して励まし続けるしかないと思います。
厳しい言葉も、彼らのためを思う前向きな言葉であればそれも
ありだと思いますが。
もちろん、批判的な意見や暴言や侮辱的な言葉だけではなく
しっかり激励しているサポーターや温かい言葉を掛け続ける
サポーターもたくさんいます。
一部の人たちのきつい言葉でサポーター全体の質が
疑われるのもやるせないです。
選手達にとってもサポーターにとっても今が正念場。
私の次男の友達はロアッソ熊本が大好き。
昨日の試合で負けたときに、JFLに降格したらどうするー?と
話していたら、その少年は
「ロアッソがJFLに落ちても俺は応援する!」と言っていました。
好きな気持ちがあれば支えることができます。
スポーツは心次第でも勝敗を左右します。
心がへたっていたら闘えません。
だからサポーターはいつでも選手達の
心強い味方でいるべきだと思います。
一人一人が少しでも怒りを励ましの気持ちに変えてくれると
いいなぁと願うのでした。
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- 事務局に通報しました。
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