★走者のルール〜part3〜★

  • 鷹乃廉
    2009年06月02日 12:47 visibility732

第7回
★走者のルール〜part3〜★
今回は走者が安全に進塁できるケース�です。

前回のおさらい。
1個の塁が与えられるケースとして
A:投球がベンチやスタンドに入ってしまった場合(捕手が触れたかどうかを問わない)
B:牽制球がベンチやスタンドに入ってしまった場合(牽制球を処理しようとした野手が触れたかどうかを問わない)
C:四球目または三振目の投球が、審判もしくは捕手のマスクに挟まった場合

上記3つをあげましたが、この部分をもう少し詳しく解説していこうと思います。

ピッチャーの投球が暴投になる、または牽制球が悪送球となり、ボールがボールデッド区域に入ってしまった場合、ランナーには1個の塁が与えられます。
 
ここで注意したいのは、牽制球の悪送球では、2個の塁が与えられる場合もあることです。投手板に触れた状態で投げた牽制球が悪送球になった場合、与えられる塁は1個。
ところが、投手板を外し投げた牽制球の場合は、2個の塁が与えられます。投手板を外した瞬間、ピッチャーは野手になり、厳密には牽制球ではなく「送球」になるからです。この場合、送球した野手(投手)の手からボールが離れた瞬間に占有していた塁を基準に2個の塁が与えられられます。
 
ピッチャーの投球や牽制球が悪送球となり(捕手や野手に触れたかどうかを問わない)、その後さらに転々とするボールを処理しようとした捕手や野手に触れてボールデッド地域に入った場合は、2個の塁が与えられます。
 
このほか、野手がフライを捕球した後、ベンチやスタンド内に倒れ込んだりした場合も、ボールデッドとなり1個の塁が与えられます。ただしベンチの場合は、捕球した野手が普通にプレーできる状態であれば、ボールインプレーでプレーが続けられます。 片足くらいならベンチの中に入ってもOKと言う事です。
 
3個の塁が与えられる場合
フェアボールに野手が帽子、グラブ、マスクなどを投げつけて、ボールに故意に当てた場合、ランナーには3個の塁が与えられます。このときは、ボールインプレー中ですから、打者走者はアウトを賭して3個以上の塁を進んでもかまいません。 (フェアボールとは既に野手が触れていたかを問わない)
 
ただし、与えられた塁(三塁)を過ぎてしまうと、通常のボールインプレー中の判定となるのでアウトとなる可能性も発生します。同じように野手が帽子、グラブ、マスクなどを本来着けるべき位置から外し「送球」に投げつけて故意に当てた場合、与えられる塁は2個となります。 この場合もインプレーです。

このルールはフェアボールや送球に「当たった」ことが必要で、仮に帽子を投げつけたがボールに当たらなかった場合はこのペナルティは発生しません。

4個の塁が与えられる場合
ホームランであろうと審判が判断した打球を、グラブ・帽子等を投げつけて進路を変えた場合。


走者の義務
安全進塁権を得ていたとしても、触塁の義務やリタッチの義務が無くなるわけではありません。
ボールデッドとなり、安全進塁権を得た後でも、触塁はしっかり行いましょう。ホームランを打ってもベースを踏み忘れるとアウトになるのと同じです。

次回は★走者のルール〜part4〜★の予定です。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは走者に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。

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