関西学院、陰の最強軍団破る

「野球はやってみなければ分からない」


 


それを見事に体現した試合だった。


 


 


酒田南はエース安井が予選の全試合で完封。


 


打線も4割バッターが何人も居る。


 


ほとんどの選手が打率3割以上打っているような、強力打線のチームだった。


 


 


我が兵庫県代表の関西学院はその酒田南を7-3で下した。


 


70年ぶりとなる甲子園での見事に初戦突破を果たした。


 


 


データからすれば、酒田南はすごく怖いチーム。


 


試合終了後の関西学院の監督のコメントがそれを物語っているように思う。


 


謙遜もあると思うが、


 


「完全試合にならなければ良いなあと思っていました」


 


と言っていた。


 


2回戦の試合について訊かれ、


 


「今回の試合に勝つのに精一杯で、まだ何も考えていません」


 


と言っていた。


 


 


野球に限らず、


 


「何事もやってみなければ分からない。




だから、自らの可能性を否定するようなことをしてはいけない」


 


ということを、関西学院の選手たちに改めて教えられた気がする。


 


 


 


9回裏、4点をリードされた酒田南の攻撃のときだった。


 


酒田南のベンチにいる選手たちの意気消沈した表情が気になった。


 


恐らくルーキーズの監督、川藤幸一だったら、


 


「お前たち、何やってんだあ!?」


 


と言って怒っただろう。


 


何が起こるか分からないのが野球だから、


 


ベンチに居るなら、最後まで落胆の色を見せず懸命に応援して欲しかった。


 


そして、全力を尽くしても最後に敗れれば、それから思いっきり泣いて欲しかった。


 


試合前は楽勝だと思っていた、というようなことは無いだろうと思う。


 


それでも、諦めない気持ちの強さが試合の結果を左右したのかもしれない。

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