楽天敗退 一つの時代が今終わった

今回はあの悲劇から始まった。


 


クライマックス・シリーズ第1ステージの初戦、9回裏だった。


 


楽天のストッパー福盛が1点を返され、日本ハムの5番スレッジを打席に迎えた。


 


全ての塁にランナーが居る。


 


そして、福盛が投じた球をスレッジがスタンドまで運んでいった。


 


楽天にとってまさに悪夢だった。


 


 


それで日本ハムに流れがいってしまったのだろう。


 


次の日、楽天は岩隈が先発。


 


好投したが、せり負けた。


 


これで楽天は1つも負けられなくなった。


 


次の日、田中が好投し、何とか勝った。


 


そして24日、日本ハムに6-4とリードを許し、なおピンチの場面で岩隈がマウンドに上がった。


 


岩隈が投じた145キロの直球は打ち返され、スタンドへ入っていった。


 


日本チームが連覇を達成した3月のWBCで、ベストナインに選ばれた3人の投手の一人が岩隈だった。


 


その岩隈をもってしても流れを変えることは出来なかった。


 


 


負けた後、岩隈がベンチでこっそり流した涙が壮絶なるドラマの終わりを告げていたように思う。


 


野村監督が楽天の改革にかけた4年間のドラマが、そのとき終わった。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。