秋の終わりと神宮大会 (第41回明治神宮大会 大学の部決勝)

  • コーヤ
    2010年11月19日 12:18 visibility119

明治神宮大会は高校の部と大学の部がありますが、それぞれ性格が全く違う大会です。

夏の大会が終わり3年生が引退して、新チームでのぞむ秋の大会。
その各ブロック上位校がそのまま春センバツに選ばれますので、ブロック優勝校が出場する神宮大会高校の部はセンバツの前哨戦と言えます。





今年の高校の部は日大三の優勝、鹿児島実業の準優勝ということで、春は両チームが追われる立場ということですね。
(寝坊して間に合わなかったので写真は場外の掲示板)


対して大学の部は出場できたチームにとって総決算の場となります。
一般的に大学4年生は秋の大会をもって引退。本格的な野球は最後という選手も多いのです。

「お世話になった最上級生のために!」
「この仲間と一試合でも多く試合をしたい!」
そんな合い言葉で戦われる負けたら最後の試合には学生野球の醍醐味が詰まっています。
いやぁ青春です。
夏の甲子園ほど騒がれませんが、神宮大会大学の部」は好きな大会です。


泣いても笑っても最後となる決勝戦も、そんな雰囲気を象徴するような静かで熱い好ゲームとなりました。

2回にエラー絡みで東海大が1点先制しますが、早大福井と東海大菅野の先発二人の好投で速いペースで試合が進みます。
特に菅野は高速スライダーで初回の1安打のみのままあれよあれよと5回終了。

早大にチャンスが来たのは6回。
福井に変わる代打杉山のヒットを足がかりに1アウト満塁。
3番抜擢のラッキーボーイ2年生地引がカチカチのまま三振のあと、4番山田がついに逆転タイムリー!


7回から登板の早稲田大石がまた圧巻!
打者6人から5三振と完璧な投球。


そして1点差のまま最終回へ。
この黄金世代最後の1イニングを託されたのは主将斎藤。

投球練習で球がぬけるなど緊張を隠せない様子でしたが、コールがかかれば大舞台に強い彼のこと。
2三振に最後は内野ゴロとしとめ、早稲田大学が神宮大会初優勝!


4年生と、彼らと一緒に勇退する應武監督が見せた涙は何を物語っているのでしょうか。





































東海大は6回追加点のチャンスを逃したのが悔やまれます。
若いチームですので来年も楽しみですね。


 


神宮大会が終わるとホントに野球もオフシーズンに突入です。


 



早稲田のドラ1トリオは改めて紹介する必要はないと思いますので、ここでは最後にこの二人について。


東海大の菅野投手はたまに「ジャイアンツ原監督の甥」と紹介されますが、3年生にして強豪校のエースとあってはそんな枕詞もそろそろ必要ないでしょう。
東海大相模→東海大&監督の親戚ということで、プロ(若干1チーム?)注目の逸材です。


もう一人はこの日のヒーロー早稲田の山田敏貴選手。
なかなか芽が出ない選手でしたが、今秋の後半は堂々の4番。
早立戦での延長サヨナラ弾など、大事なところで鮮烈な印象を放ちました。

早実出身の4年生なのですが、実は高校で1年留年しており斎藤たちの一つ年上。
高校時、斎藤とはクラスも一緒だったにもかかわらず野球部は引退していたため、あの06年夏の優勝はテレビで見ていたそうです。

そんな選手に最後の最後になって陽があたったことが嬉しくてなりません。
JX-ENEOS(新日本石油だったとこ)でプレーを続けるとのことです。


















ところで私の前の方でイチローさんが観戦していたのですが、帰り道取材攻勢にあっているようでした。


 


スパイク以外はマリナーズのイチローさんです!


 


ちゃんとバットもお持ちでしたがカラーバットのように見えたのは試合の感動で私の目がウルウルしていたからです。


 


イチローさんは公人だと思うので、写真載せちゃっていいですよね!?




















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