打ちたいショット

テニスの中級から上級に上がるくらいのレベルになり試合とかに出るようになった人が


良く「XXのショットが打ちたい」と言っているのを聞きます。


 


その打ちたい という内容がシュチュエーションのショット(アプローチやリターン等)では


なく 具体的な打ち方のショット(ドライブボレー、スライスサーブ、トップスピンロブ等)の


場合が多い。


 


その中で特に男性に見受けられる傾向は スライスより トップスピンの方が偉い!(^^;


という考え。


具体的にはバックハンドはスライスよりスピン ロブはスライスよりスピン


サーブはスライスよりスピン と言った感じですね。


 


単純に打つだけだと確かにスライスの方が全般的に覚え易く スピン系は難しい。


でも 実際に試合で使うレベルの場合 スピン系の方が全体的に安全に打てるので


教える方も教わった人の満足感が高いので好んで教える。


実際にはスライスの方が難しいけど 試合では効果的なショットが多いんですよ。


 


ただ 本気で試合で勝つ事を目的にしない人はそこまでやり込めないので


簡単なスピン系で構成した方が安定して ある程度まで勝ち進み易いから


やっぱりスピン系にしなさいと教える事が多いと思われます。


 


だから毎日テニスしてやり込んでる 女ダブの人達はスライス系が多いんですよ。


 


閑話休題


勘違いし易いのはショットの回転(スピン、スライス)は実際問題としてあまり問題では


なく 一番大事なのはそのショットをどういう効果を狙ってどこに打ちたいかなんです。


 


バックハンドドライブでネットに出て来た人をクロスパスで抜きたい!


この場合 ドライブである必要は全然なく スライスでもフラットでもタイミングを間違え


無ければ可能なんです。


ちなみにこのパスがボレーに捕まった時にスピンよりスライスの方がボレーをミスする


可能性が高くなります。


 


スライスサーブをワイドに打って相手を追い出したい というのも


別にサーブの種類はスライスでなくても 自分が打てるサーブのコントロールを上げれば


可能になります。


 


岩淵聡プロのセカンドサーブは鋭いスライスサーブでサウスポーですから


アドサイドの時 ワイドに決まってポイントを取り易いと言われてますが


実は本人はスピンサーブをワイドに打っているのを見ている人はスライスだと思っている


だけなんですよ。


 


ボールをコートに納める為に回転をかける事を覚える事は大事ですが


回転の種類はいろいろ覚えなくても自分のグリップ等考えて一番打ち易いもので


コントロールしてしっかり狙えるようにするのが大事なんです。


 


ミスが多い覚えたてのショットより ずっと打ち続けてる慣れたショットの方が


精度が高く 信頼性があり メンタル的な負担も軽く済むので試合で使うのに


向いてます。


 


テニスの教わる時に引き出し(ショット)が多いと良いと言われますが


試合中に使う引き出しは少ない方は良いんですよ。


いろいろ使おうとし過ぎて 混乱して自滅しちゃう人も良く見かけますからね。


 


ショットを覚える時は使う場面を想定して練習しましょう。


テニスの目的はショットを打つ事ではなく ポイントを取る事ですからね。


打つ行為にではなく 打った結果にこだわりましょうね。


打てただけで自己満足してしまうショットなら覚えない方がマシですから(^^:


 


ただ 打てる練習をしておくと思わぬ所で役に立ったりしますので


出来ないショットの練習はしておいて損はないですよ。


試合ではどんな場面に遭遇するか判らないですからね。

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