出る試合のレベル(環境が人を作る)

数年前に同じようなテニス歴で同じぐらいのレベルの若者2人とテニスする機会があり 
当時は実力もほぼ同じで テニスのスタイルも若い頃結構 しっかりやっていた感じの 
オーソドックスな綺麗なテニスだった。 

シングルス練習をやって思い切り打ち負かしてしまいましたが(^^;

二人ともその頃のテニスの環境は仲間内でゲームをする感じの一般的な社会人 
プレイヤーだったんですが、もっとテニスを強くなりたいと言う二人に草トーでもなんでも
試合にたくさん出なさいと アドバイスした。 

試合出ることで緊張感や普段してる人と違う人との試合とか場数を踏むとそれだけで課題も見えるしレベルアップするのに重要だと思うと。 

この2人 UさんとKさんは当時の実力としては シングルスすると6:4でKさんが勝つ ぐらいの感じで調子が良い方が勝つぐらいの実力は似たような感じだった。 

しかしこの後二人はアドバイス通り試合に出るようになったんですが試合のチョイスの仕方が 微妙に違っていた。 

Kさんは草トーや地元の試合など 比較的手ごろで 草トーではがんばれば 
優勝できるぐらいのレベルのものを選んで実際に何度か優勝していた。 

Uさんは草トーにも出ていたがJOPに登録して自分が出られる限りのレベルの高い 
試合に出ていた。 
当然 レベルが高く1回戦勝つかどうかの場合が多く JOPの試合でも予選敗退 
みたいな感じだった。 

単純に比較するとKさんの戦績の方は良く 実力も上がっているような感じだった。 
実際 私も戦績を聞いただけで Kさんの実力の方があがっていると感じていた。 

最近 この二人が目の前でシングルスの対戦をしたら 圧倒的にUさんが強かった。 
見てるほうが なんで?と思うぐらい一方的な試合になっていた。 

試合で負け続けてるUさんが優勝を何度もしてるKさんに圧勝できるのは 
たぶん 出ていた試合のレベルの差なんじゃないかと思う。 

高いレベルの試合では自分のミスは取り返しがつかないが自分よりも 
相手のミスが多いようなレベルなら ミスしても相手もミスしてくれるので 
ポイント的にそんなに損失しないで済み、多少雑なテニスでも勝つ事が出来る。 

そのため Kさんのテニスはエースも取るけどミスも結構するテニスになり 
更にエースを取るショットも自分の組み立てで作ったチャンスボールではなく 
ミスショットか威力がないショットを相手が打って来た時に打てるという感じで 
相手のミス待ちのような感じだった。 
相手にいいショットを打たれると打ちに行ってもミスショットになってしまうため 
レベルが高い相手と試合すると何も出来ないまま一方的なものになってしまうらしい。 

今までぎりぎり勝てるぐらいの試合を沢山するのが一番強くなるのには有効だと 
思っていて 負け続けるようなレベルでの試合は得るものが少ないんじゃないかと 
思っていたんだけど 実際には優勝できるレベルの試合と言うのは本来の自分のレベル 
よりもやや低いところの可能性があり 強くなるならぎりぎりで負けるような試合を 
繰り返しているほうが強くなるものらしい。 

勝ちきって優勝する事は大事だけど 何度出ても優勝できるようなレベルなら 
自分のレベルはその上のレベルだという事で 
自分出る資格がある一番高いレベルに常に挑戦する事でより強くなる事が出来るらしい。 

負けた試合からは勝った試合より遥かに多くの事が学べるって事だね。 

同じようにテニスを続けていても環境によってこんなにレベルの差が出るというのは 
環境が与える影響は本人の意思に関係なく大きいということですね。 

でも 負け続けるのは辛いよなぁ(^^;

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