甲子園の観客にやめて欲しいこと(高校野球)

まもなく夏の甲子園が始まる。

 

最近の甲子園観客を見ていると嫌な風潮が目に付く。それは、

 

「試合の終盤、負けている高校を「無条件で」球場一体となって応援する」

 

これだ。酷いときは投球のボール判定やエラーにすら拍手している。

審判の判定に影響が出ないことを願うばかりだ。

こうした光景を見るたびに、リードしている高校の心情を察してなんだか辛い。

リードしている高校は、そこまで相手以上に全力を尽くし、その結果としてリードという成果を得たのだ。それなのになぜそんな「洗礼」を受けなければならないのか。

理不尽だと思う。

 

数年前の光星学院と東邦の試合など、こうした風潮が結果を逆転させた試合は毎年あるように思える。

 

縁もゆかりもない県のチームだが、ひたむきなプレーで格上チームに挑む。

昨年の金足農業のようなチームの活躍を応援するのは、私も否定しない。

だた、残念だったのは、昨年の決勝戦、大差がついてからは諦めたのだろうか、

だいぶ金足への応援の温度が下がった。むしろそういう状況こそ、応援すべきだろうが。

 

結局あの観客たちは、

 

「自分が伝説になるような逆転ゲームを見たい」

 

ただその一心で、ああした振る舞いをしているように見えてならない。

気持ちはわかる。テレビの前だったらそれで全然OKだ。但し球場では別だ。

そんな極めて利己的な理由で、群集心理も相まって球場の空気を不穏にしてしまう。

応援されない方の高校にとって、こんな理不尽はないと思う。

これはなんとかならないものだろうか。

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