触る場所を変えるだけで思いどおりに打ち分ける究極のテクニック
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( ͡° ͜ʖ ͡°)
2017年08月21日 05:00 visibility18049
サーブの回転量の調整、どうやってる?
ヘッドスピードをあげてる?
そのあげたヘッドスピードをどう回転量に変換してる?
当て方を薄くしてる?トスの位置?スタンス?ボディターン?プロネーションのタイミング?
みんなどうしてるん???
てことで、自分のやり方を文字に落としてみました~\(^o^)/
■ボールの触る場所を変えるだけ
あくまで自分のやり方ですが、ボールの触る場所を変えることで回転量や球種を変えてます。
ヘッドスピード、トスの位置、スタンスなどはすべての球種で同じ。
ボディターン、プロネーションのタイミングなどは客観的には変わってるのかもですが、内部意識では同じです。
ただただボールの触る場所を変える意識だけです。
ボールの触る場所を変えることだけを意識しておけば、反射で行われる動作のタイミングや軌道、角度は勝手に小脳で勝手に最適化されるイメージですね。
逆に、意図的な動作である随意運動でスイングを変えてしまうとドツボにはまる印象です。
緊張する場面での2ndサーブで毎回、意図的にスイングを変えていたら再現性はほぼおぼつかなくなるだろうと思います。
どうしても欲しい一本で「手首をいつもより効かせて」とか絶対アカンやつやそれ(笑)
○参考:世界ランキング50位以内のテニスプレーヤーの国際大会におけるサービス回転量について - スポーツパフォーマンス研究
http://sports-performance.jp/paper/1018/1018.pdf
トップ選手においては、2nd サービスは 1st サービスと同様のラケットスピードが認められると報告されている(Chowet al.,2003)ことを考慮すると、1st サービスと 2nd サービスの違いを生み出している一因が、回転量の違いである、と考えられる。
■具体的にボールのどこを触ると回転が増えるの?
どうボールを触ることで、どう回転量に変換するかについて考えてみます。
1 .ボールを飛ばしたい方向の真後ろ中心を触れば、中心衝突になり、もっともフラットに近い球種に
2. 真後ろ中心から球体の端に近いところを触れば、偏芯衝突(ナナメって当たること)は最大になり回転量重視に
3. 1、2の中間を触れば、スピードと回転量がハーフ&ハーフなイメージ
1. スピード:100、回転量:小
2. スピード:80、回転量:大
3. スピード:90、回転量:中
ぐらいで、スピードと回転に変換されるイメージです(数字は適当ですw)
下のイラストで言えば、打ちたい方向の真後ろが円の中心。
中心を触ればスピードMAX。白いグラデーションのところ中心に近いほどスピード寄り。
黒いグラデーションのところ、円の端っこに近いほど回転よりとなります。
偏芯衝突という聞き慣れないキーワードについて補足しときますね。
上のアンディー・マレーの動画。
同じものを見ても受け取り方は様々でしょうが、自分はこう感じます。
「これだけがっつり厚く当てても、少しナナメって当てることで、これだけ回転ってかかるんだ」
(A)まるで卓球のように、フェルトの表面をガットの摩擦でこすることで回転させる
(B)サッカーやバレーボールのように、ナナメって当てることで回転させる
2つの要素があるとすると、ここで言いたい偏芯衝突とは後者(B)です。
サッカーのFKで大きく曲げるのは、多くの人が遊びで経験したことがあると思います。
またバレーボールのサーブで回転をかける遊びも経験があるのでは?
ビリヤードみたいな摩擦要素の小さい球技でも、ナナメって当てることで回転かかりますよね。
これらは、手足の摩擦で回転をかけるというよりボールの触る場所を変えるのがコツかと。
ピン球やビーチボールなら摩擦メインでもいいのかもですが、前への推進力が小さいスカ当たりになりがちです。
2つの要素があるとすると、サーブの回転に向いてるのは摩擦による回転じゃなくて
ナナメって当てること(偏芯衝突)で回転させるやり方かなあと思ってます。
○参考動画:三木卓球教室。ペン、バックハンド フォアバック切り替え
http://www.dailymotion.com/video/x5eq9i3
卓球でも一流の方は当てかたを変えて厚い当たりを実現しているようですね
○参考動画:Stosur kick serve Racquet & ball collision
これだけボールを潰して飛び出してくわけで、ガットの摩擦効果なんて微々たるもんかと
○参考動画:More About Spinning of the Ball
↓摩擦要素の少ない1本の棒でも回転がかかる
○参考動画:偏芯衝突のイメージがつかめる?レッスン動画
○参考動画:テニスレッスン バレーボールを使ったボレーの矯正法 - 東洋学園大学 人間科学部 佐藤淳一准教授
サーブの話なのに紹介してるビデオはボレーばっかじゃん!
プンスカ怒るかもですが、ナナメって当てる偏芯衝突のイメージをつかむのにいいかなあと(笑)
サーブって動きが複雑なので、どうしても「自分がどう動くか」ってとこにフォーカスしがち。一方でボレーは「ボールにどう接触するか」そしてその効果を確認するのに適してますね。
ビーチボールだったりバレーボールだったり、テニスボールとは違うボールで試してみると意外と簡単にコツがつかめるかもです。
要はサーブが良くなればいいわけじゃん?固定概念?取っ払っちゃお~!(ちゃお~)
↑おいおい、どっち振ってんねんw スイング軌道とボールの飛び出しにギャップが
■スイング軌道は、ボールを飛ばしたい方向より右30度へ
私は亜細亜大学の堀内先生が推奨されてるナチュラルスピンサーブを採用してます。
私の場合は本やDVDでなく、ラッキーなことに亜細亜大OBの方から学ぶ機会がありました。
なので本の内容とはちょっと違うのかも。
DVD テニスなるほどレッスン ~テニス丸ごとサービス~
https://youtu.be/wKGF6hI-euA
堀内先生の指導によると、ボールを飛ばしたい方向より右45度へスイングしろという説だったと記憶してますが
私は試行錯誤の末、ボールを飛ばしたい方向より右30度がハマりました。
(ATPトップ選手複数名のスイング軌道を調査した結果、右30度の軌道でスイングしてる選手が多く、極端な例だと右45度も確認されたという主旨の調査結果を読んだ記憶があるのですがソース見当たらず><)
ガッツリとスピンサーブを打つときは、意図してるわけではないですが結果的に右45度に近い角度へ私は振り出しているようです。
ボールの12時に近いとこを触ろうとすると(後述)、どうしてもスイング軌道を傾けたほうが自然に触れますね。
フェデラーもスピンサーブでは右45度だとか。アドサイドからだとラケット軌道がほぼベースラインに沿うかのような勢いですね。おそらく「ベースラインと平行にスイングするぞ~」とか「身体の開きを抑えるぞ」という意図はなくて、ボールの触る場所ありきで結果的にベースラインと平行なスイングになっちゃってるんじゃないかと。
決してナチュラルスピンサーブ一神教を布教したいわけじゃないです(笑)
このあとの回転にまつわる話に進むにあたって、前提条件としてスイング軌道を提示しました。
「テニス丸ごと一冊サービス―テニスなるほどレッスン」 堀内 昌一 (著)。ナチュラルスピンサーブというコンセプトが紹介されてからおよそ10年。個人的には日本テニス界のディファクトスタンダードになてるもんだろうと思ってましたが、まぁいろんな考え方があっていいと思ってます。はい(血涙)。
○参考:ミスを減らすための練習法 サーブ編
http://news.tennis365.net/lesson/tokushu/service/service13_04.html
○参考:サーブのスイング軌道と打球方向が異なるメカニズム
http://tennis.ldblog.jp/archives/31932400.html
■球種の打ち分けはボールのどこを触る?
球種によってボールのどこを触るのかの目安ですが、
一般的に時計盤で示されることが多いですよね。
ここで注意したいのが、時計盤の12時を示す方向です。
地面に対して垂直に12時を示しても、あまり意味はなくて、
人によってそれぞれ異なるインパクトのときのラケットの傾きを考慮して
インパクト時のラケットヘッドに12時を合わせるのがポイントです。←!
インパクト時にラケットヘッドが下のイラストのように傾いていたなら
時計盤の12時も同じように傾むけます。
ダイバーズウォッチのカチカチみたいなアレですね(笑)。
またそもそも球種の定義が各人で異なることが考えられるため
傾いた時計盤の何時のとこを触れば、自分が欲しい回転になってくれるか、それぞれ各人で試してみて下さい。
あくまで私のスイング軌道では、こんな風に回転が及びます。
* 12時から1時の間を触るとスピンサーブ。12時に近いほどキック成分が加わります
* 2時から3時の間を触るとスライスサーブ。3時に近いほどスイング成分が加わります
* 1時から2時の間を触るとトップスライスって言うんでしょうか?スピン成分が多めのスライスサーブ。デュースサイド、ワイドの浅いとこに落としてエースを狙うときに使います。
↑1時から2時の間を触って、ワイドの浅いとこでエースを狙う
↑この落差だから2ndでも安心して浅いとこを狙える
曲がってストンと落ちるスライダー系スライスサービス
球種を問わず、白いグラデーションのところ中心に近いほどスピード寄り、
黒いグラデーションのところ、円の端っこに近いほど回転よりになるのは変わりません。
なので、スライスの回転多めとか、スピンのスピード重視とか、わがままサーブをカスタマイズすることができますよ~。
「ニンニクましましネギ多め」みたいなアレです(笑)
ボールの黒いグラデーションのところ、円の端っこ近くを触ろうとすると、薄いグリップが必要になりますね。厚いグリップだとどうしても端っこを触るのが難しくなります。
・遅いサーブなら引力にお任せでいいですが、速いサーブは回転で落とす必要がある
・回転をかけて落とすためには、円の端っこ上のほう(12時から2時)を触る必要がある
・円の端っこを触るためには、厚いグリップだと難しい
・よって、速いサーブを安定してINさせるためには薄いグリップが必要
と、薄いグリップの必要性に結びつけるロジックも成り立ちそうですね。
○参考記事:プロネーションは使うな!~サーブは薄いグリップで~
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000000051
○参考動画:Should you impact slice tennis serves at 1 o'clock
https://youtu.be/j0pk6T_VD00
この動画では「スライスサーブは1時の方向で打つ」ことに疑問を投げかけています。
たぶん話が噛み合わない理由って、時計盤の角度を調整してないからだと思うんですよね。
そして腕が何時の方向を向いてるかではなくて、「ボールの」何時を触るのか が大事なんだと思います。
■ご注意:それぞれ各人のスイング軌道で結果は異なる
「全然曲がんねーじゃん。お前の言うスライスサーブって何だよ?」とか聞かれても困ります><
私のスイング軌道やスイングの性質でもって、そこを触れば発生するサーブのことを、便宜的に私はそんな名前で呼んでるだけのことです。
名前とかは別にどうでもいいと思ってます(笑)
繰り返しになりますが、前提としてのスイング軌道やスイングの性質は各人で異なります。なので結果が違って当たり前。
「ここ触ったらコッチに曲がってくれた。これこれ。欲しかったのはこの変化よ」
自分が欲しい回転やボールの軌道は、自分で試して自分のデータベースを作ってみて下さい。
↑トッププロでも逆を取られるフェデラーのサービス動作
■まとめ:ボールの何時を触るのか?で制御する
ボールを思ったように回転させて思いどおりのサーブを打ちたい。みんなの憧れですね。
いろんなコツがあって、それぞれ誰かが上手く行った方法なんだと思います。
私の場合は、ボールを触る場所を変えることで回転を制御してます。
そのとき気をつけたいのが
* 真ん中に近いほどスピード優先。端っこに近いほど回転優先
* インパクト時のラケットヘッドを12時として時計盤を調整すること
* 腕の向きでなくボールの何時を触るのかで制御すること
そもそも各人のスイング軌道で結果は大きく異なります。
自分のスイングならボールのどこを触ればいい感じの回転がかかるのか、
遊び感覚でチャレンジしてみましょう!(無駄に体操のお兄さん風)
現場からは以上です!
○関連リンク先:【期間限定】サーブは野球少年から学べ!コーチが教えてくれないマル秘グルグル
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009305
○関連リンク先:プロネーションは使うな!~サーブは薄いグリップで~
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000000051
○関連リンク先:勝手にプロネーションしちゃう!たった一つの冴えたやり方
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005314
○関連リンク先:自分の書いた「テニス」に関するブログ
https://labola.jp/user/263055/blog?tag=%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9
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