『タバコ、吸う？』

今の会社に入る面接の時に最初の言葉。




『タバコ、吸う？』




やや緊張しながら、扉を開け中に入って、面接の旨を伝える。



パーティションで仕切られただけのスペースに案内される。




面接官が来て、履歴書等を渡す。


履歴書を一瞥し、その面接官が言った言葉が

『タバコ、吸う？』

でした。

で、

『ふーん、いいんじゃないかな。いろいろやってるみたいだけど。俺なんか、これ一枚ぢゃ職歴書けないんだよね。』



と

はちゃめちゃ感ばっちりの面接。


これが、後に影響され、傾倒し、尊敬する上司となる人間との初対面であった。





この面接で、この人面白そうだ、と直感。




この直感は、正しかった。



入社し、目を掛けられ、いろいろと教わってきた。



教え方もはちゃめちゃ感満載。


一から組み立てた物を組み立てた者の目の前で、汚いからというだけで電気配線を切られました。






この度、







この人が









会社を去る。











退職理由は、まぁ、いろいろとありますし、略きます。






ただ、社内だけぢゃなく、お客にまでこの人の影響力は広がっていて、この人がいなかったら、うちの会社と付き合っていないかもしれないお客様はかなりいると思う。



『俺の評価は、会社がするんじゃない、お客様がするんだ。』

という名言も残しているが、まさにその通りで、お客に会社より信頼されている人物である。




世界一、アジア一、日本一のバカが揃う会社で、唯一無二の存在。



『お前らのためなら、俺が防波堤になってやる。』
と口の過ぎる自分なんかは、よく守ってもらったと思う。


会社を辞めるにあたり、会社だけが悪いわけではなく、その人にも非はあるわけで。


でも、これから厳しくなりそうだ。